【取材の裏側 現場ノート】なかなかお目にかかれない光景だった。19日に東京・足立区の東京武道館で開催された「第19回VIVA JUDO!杯小学生柔道大会」表彰式でのこと。優勝チームの子供たちに「副賞」として贈られたのは、40型テレビ6台、宮崎県産黒毛和牛のサーロインステーキ200グラム2枚に特上カルビ焼き肉用500グラム、シャンプー&リンスセット、腕時計のGショックなど豪華な品々だった。
こうした副賞は、中身は違えど2位と3位のチームにもプレゼントされ、小学生たちは表彰式で大型テレビの入った箱を受け取って笑顔。「失礼しました、32型ではなく40型のテレビでした!」との場内アナウンスもご愛嬌で、とかく固くなりがちな柔道会場で和やかなムードが漂った。
発案者は大会副会長を務める、バルセロナ五輪78キロ級金メダルの吉田秀彦氏(56=パーク24柔道部総監督)だ。「メダルをもらうだけより、子供たちが喜んでくれるので」とその理由を明かす。副賞の品はすべて吉田氏が集めたもので、スポンサーと交渉して提供してもらっているという。
しかも一朝一夕の取り組みではなく「15年前から副賞を出していますよ」とのこと。新日本プロレスに入団した東京五輪100キロ級金メダルのウルフアロンは同大会のYouTube中継で解説を務めたが、豪華な副賞について「モチベーションの一つになりますよね」と語っていた。
同大会は来年、区切りの第20回大会を迎える。柔道人口の減少が指摘される中で、吉田氏は〝柔道王〟として総合格闘技のリングで活躍していた頃から、競技普及の地道な活動を続けてきた。「VIVAはみなさんのおかげでやってこられている。子供たちも楽しそうにやってくれているんで、良かったなと。(試合に)負けて泣いちゃう子もいるけれど、そういう姿を見ると、日本はまだまだ頑張れる。悔しさを覚えないとダメだと思いますしね」と話す。
その上で「来年は20回大会なので、副賞は旅行ですか。ディズニーとかUSJとかジャングリアがいいですかね? また頑張らないと」。こんな柔道大会が一つくらいあってもいい。(運動部・初山潤一)













