2026年ミラノ・コルティナ五輪シーズンの開幕を告げるスピードスケートの全日本距離別選手権(長野・エムウェーブ)が24日から始まる。18年平昌五輪女子団体追い抜き(パシュート)金メダルの佐藤綾乃(28=ANA)が単独インタビューに応じ〝自分超え〟への熱い思いを明かした。3度目の大舞台へ並々ならぬ覚悟で挑むスケーターは、自らの滑りで新境地に足を踏み入れる。

 北京五輪後もナショナルチーム(NT)で練習を重ねたが、23年春からエース・高木美帆(TOKIOインカラミ)らが在籍する「team GOLD」(チーム ゴールド)に加入。新たな環境に身を置く決断を下した。

 佐藤 ミラノを目指したいから「team GOLD」に入りたいというか、美帆さんと一緒に練習をしたいという思いがあったので、少しずつ自分の中でスイッチを切り替えるようにしました。五輪を一つのゴールと考えた時に「どこで、どうやりたいか」と自分の中で何回も考えた結果として「team GOLD」で納得するまでやることが自分にとってもすごくいいと思って決めました。

 2大会ぶりの金メダルが懸かるパシュートは、「team GOLD」で活動する高木、佐藤、堀川桃香(富士急行)の布陣で挑む公算が大きい。現在は試行錯誤の段階でも、目指すべき道は定まっている。

 佐藤 金メダルを取るというゴールは3人とも同じであると思います。オランダとの差があることは認識しているけど、その差をどうやって埋めようかを一つひとつ改善している状態です。でも一つひとつ直して、ベースアップできれば「オランダに勝つことはきっとできる」という話はしていたので、改善点を一つずつ減らしていきたいと思います。

 北京五輪はパシュートで銀メダルに輝き、個人では1500メートルで4位に入った。「今まで感じたことのない楽しさ、達成感、満足感があった」と振り返るも、ミラノ・コルティナ五輪でまだ見ぬ景色を追い求める。

 佐藤 ミラノに出られるのであればパシュートも個人種目も、もちろん一番いい色のメダルを取りたい気持ちが最初にあります。また一つひとつのレースで満足感というか達成感を強く感じたいと思っているので「自分がここまでスケートをやってきてよかったな」「強くいられたな」と思えるようなレースがしたい。どんな大会のレースよりもやっぱり五輪でというところで、そこにはちゃんとこだわっていきたい思いが強くあるので頑張っていきたいです。

☆さとう・あやの 1996年12月10日生まれ。北海道出身。小学1年からスケートを始め、高崎健康福祉大を経てANAに入社。2018年平昌五輪は3000メートルで8位入賞を果たす。団体追い抜き(パシュート)では金メダルに輝き、日本女子冬季五輪史上最年少金メダリスト(21歳73日)となった。22年北京五輪は1500メートルで4位、マススタート8位と個人2種目で入賞を果たし、パシュートでは銀メダルを手にした。157センチ。