ヤンキースは7日(日本時間8日)に本拠地ニューヨークでのブルージェイズとのア・リーグ地区シリーズ(ALDS=5回戦制)第3戦に、アーロン・ジャッジの今年のポストシーズン(PS)初アーチとなる3ランなどで、9―6で逆転勝ちして、対戦成績を1勝2敗とした。

 負けたら敗退の一戦で先発マウンドに上がったのは今季33試合に先発し、キャリハイの18勝(9敗)を挙げた左腕のロドンだった。しかし、初回一死一塁で、ゲレロにPS3戦連発の2ランを被弾。1―2の3回一死一、二塁から3連続適時打で4点を失い、2回1/3を6安打6失点でKOされた。1―6の劣勢にヤンキー・スタジアムのファンの表情は暗くなった。

 しかし、3回無死三塁でジャッジが左翼線に適時二塁打を放つとベリンジャーが中前打。一死三塁でスタントンが中堅に高々と犠飛を打ち上げ、3―6とした。

 4回一死後、三失、四球で一、二塁とすると、ジャッジが3番手の右腕バーランドの内角のボール球の99・7マイル(約1605キロ)のフォーシームを捉え、左翼ポール直撃の同点3ランを放った。

 中継していたFOXスポーツの実況アナウンサーは大歓声の中、声のトーンを抑えながら「もし公式戦のように彼にチャンス(で打席)を与え続けることができれば、(スコアや対戦成績などの)数字は変わり始めるでしょう。あのファウルポールに当たった3インチ(野球ボールのほぼ直径)の一打がシリーズの流れを変え、アーロン・ジャッジを別の話題へと導くことになるかもしれません」と伝えた。ジャッジは4打数3安打4打点3得点で打率5割とし、「逆PS男」の批判を吹き飛ばした。

 この回は同点止まりだったがその言葉通り、5回にチザムのPS1号のソロで7―6と勝ち越し。このシリーズで初めてリードを奪うと、さらにはウェルズの右翼線適時打で8―6、6回にはライスの犠飛で貴重な1点を追加した。

 救援陣も地元ファンの熱烈な声援の中、2番手のクルーズからドバル―T・ヒル―ウィリアムズ―ベッドナーと無失点継投で劇的な勝利を飾った。

 果たしてシリーズの流れは変わったのか。翌8日(同9日)に本拠地で行われるALDS第4戦でレッドソックスとのワイルドカードシリーズ第3戦で8回無失点12三振の快投をみせた新人右腕シュリトラーが先発マウンドに上がる。2勝2敗のタイに戻して、敵地トロントへ。3連勝で突破してリーグ優勝決定シリーズ進出を目指す。