自民党総裁選(10月4日投開票)の告示前日となった21日、各候補が支持拡大のため独自の活動を行った。小泉進次郎農水相は漁港と神社で車座集会をハシゴ。しかもフルオープンでマスコミに公開した。
いち早く出馬を宣言していた茂木敏充前幹事長は、子ども食堂を視察。小林鷹之元経済安保相は羽田空港で出入国管理の現場を訪れた。林芳正官房長官は谷垣禎一元総裁を訪れ懇談し、高市早苗前経済安保相は地方議員による集会に参加した。
一方、小泉氏は20日の公約発表会見で野党時代に総裁だった谷垣氏がスタートさせた国民の声を直接聞く「なまごえプロジェクト」を再始動させると表明しており、さっそく実行に移した。
まずは千葉・船橋漁港で水揚げ作業を視察。魚が減っているなどの不安を漁業関係者から聞き取った。さらに埼玉の神社で車座集会を開き「トランプ大統領にノーと言ってもいいんじゃないですか」と率直な意見をぶつけられていた。
昨年の総裁選で小泉氏は討論会などでの発言が不安視されて失速したと指摘された。それだけに今回の総裁選では表に出て話す機会を減らすのではないかとささやかれていた。ところが、この日の視察も集会もフルオープン。さらに1日で2度も報道対応したのだ。
漁港では裏金議員の要職登用について「一生、活躍の機会がないのか。そのことが果たして本当にいいことなんだろうか」と含みを持たせる発言。神社では首相に就任した場合の早期解散について「すぐに解散しますという状況にない」と否定した。どちらの発言も速報で取り上げられるなど話題にもなっている。
陣営関係者は「総裁選の期間中は街頭演説をやるよりは、こうした集会、対話をやっていきたい」と指摘。別の関係者は「公務があるので日程調整は苦しいが、表には出たい」とも話している。
野党時代の谷垣氏は「みんなでやろうぜ」をスローガンに党の結束を呼び掛けていた。「みんなで行こうZE」というツアー企画もあり、小泉氏は横須賀の海軍カレーを食べに行くツアーを行っていた。
小泉氏は出馬にあたって谷垣氏に面会している。「みんなでやろうぜ」が復活するのかを小泉氏に問うと「気持ちはまさに一致団結、全員野球の自民党。党内争いにエネルギーを向ける暇はないんだと、そんな時間あったら働くんだという方向に自民党を作っていけば、より前向きなエネルギーが湧いてくる」と意気込んだ。
谷垣流で勝利となるか。












