私は酒を飲むために運動する、自称「酒アスリート」である。健康を維持しつつ、うまい酒を飲みたいがために、ついに消費カロリーが高いボクシングまで始めてしまった。「酒のためにここまでやるか」と我ながら呆れるが、そういう自分が嫌いではない。
実際、ボクシングをやってみて思ったのは、想像以上にハードだということ。サンドバッグに向かって30分殴る蹴るをしただけで、滝汗&全身激しい筋肉痛。「これだけ追い込んでるし、食事管理もしてるんだから、さぞかし体重も減っただろう」とウキウキしながら体重計に乗ったら、なんと2キロも増えているではないか。ショックを隠せずインストラクターに訴えると、「良かったですね」とニッコリ。
「なにお~(怒)」と思ったのもつかの間、「運動して体重が増えるのは効いている証拠」とのこと。理由はいたってシンプルで、筋肉をたくさん動かすと、小さなキズが出来、それを修復するために体が水分をため込むから。つまり「太った」のではなく「体が変化している」だけなのである。
おまけに今年は気象庁の統計が開始して以来、最も暑かった「獄暑」。暑いと発汗ストレスで自律神経が乱れ、カラダがガッツリと水分をため込む。つまり今はダブルの作用でカラダに水分が滞り、それが数値となって表れている状態なのだ。
これを聞いて、ちょっと安心したが、気になるのは「体重は減るのか?」ということ。インストラクターによると、「代謝が上がる秋には戻る」という。また、水をため込んでいる今、「酒はさらにむくみを助長するので、飲む時は必ず水とセットで」と助言された。
「え、何で水?」と思うかもしれないが、アルコールの利尿作用で脱水になると、カラダは焦って水分を保持しようとするからだ。とにもかくにも、今はインストラクターの言うことを妄信するしかない。「ひやおろし」がおいしい秋を楽しみにしつつ、酒アスリートは今日も汗を流す。「どうか体重が落ちますように」と祈りながら。












