自民党の小林鷹之元経済安全保障担当相が16日、都内で記者会見し、総裁選の政策を発表した。働く世代を意識して定率減税の実施を訴えた。

 小林氏は冒頭、1年前の総裁選に破れて以降、「全国各地に足を運んで特に30代、40代の現役世代からいろいろな話をうかがう中で悲鳴にも似た怒りの声が、自民党に対する声が日に日に膨らんでいくのを肌身で感じました」と話した。
 
 続けて、「そして選挙に負けた。もう崖っぷちなんです。今回の総裁選、解党的出直しとは言うけども、今もなお古い自民党の姿が見え隠れしてますね。これだと自民党は変わりません。今回の総裁選、もしかすると自民党にとって最後の総裁選になるかもしれない。それくらいの強い危機感を持って臨んでいます」と訴えた。

 政策として働く世代を意識して「定率減税」を主張。小林氏は「50万円の所得税額の人で20%の定率減税をすると10万円が減税になります。働く世代をもっと応援したいという思いがある」と説明。高所得者優遇にならないように上限を設けるという。

 ほかにコメの安定供給に小麦、大豆、トウモロコシの自給率向上を訴えた。また、参院選で話題となった外国人政策にも触れ、「外国人労働者は節度を持って受け入れることが必要だ。それとともに受け入れる際のプロセスの適正化、ビザの申請についても審査はもう少し厳格化する必要がある」とした。

 総裁選には茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安全保障担当相、そして小泉進次郎農相が出馬の意向を示している。ある記者から小泉氏との違いを問われると、小林氏は「私にとっては経験豊かな先輩議員。メッセージの発信力とか類まれなる力を持った尊敬する議員です」と持ち上げた。そして自身のスタンスが「穏健な保守」であることなどが小泉氏との違いだとアピールした。

ジェスチャーを交えて熱弁した小林氏
ジェスチャーを交えて熱弁した小林氏