カーリング女子のロコ・ソラーレ(LS)でスキップを担う藤沢五月(34)は〝重圧〟を乗り越えて氷上に立っていた。

 2018年平昌五輪で日本勢初の銅メダルを獲得後は「そだねー」「もぐもぐタイム」なども話題となり、多くのファンがLSに注目。2022年北京五輪では銀メダルを獲得し、26年ミラノ・コルティナ五輪の出場も期待されていたが、同五輪最終予選日本代表決定戦3日目(13日、北海道・稚内市みどりスポーツパーク)のタイブレークでフォルティウスに2―7で敗戦。3大会連続の五輪出場を逃し、試合後にはサード・吉田知那美と熱い抱擁を交わすシーンもあった。

 北京五輪後は紆余曲折の日々を過ごすも、LSのメンバーたちは懸命に戦い続けた。藤沢は「勝負ごとなので、勝ち負けであったり、勝ち負け以上のこと毎年あって、その度にみんなで転びながらも励まし合いながら、切磋琢磨し合いながら過ごした。コロナでカーリングができない時期もあったけど、いろんな環境の中で、ここまで長くこうやって代表を懸けて戦うことができていることに改めて感謝する数年だったかな」と神妙に語った。

 今大会は一部試合がテレビ中継されているが、その他の試合はユーチューブで中継。1次リーグのLS戦は3万人以上が視聴するなど、注目度はケタ違いだ。それでも、藤沢は「それだけ私たちのチームが注目していただいているということ。正直、私はもう代表になってから長かったというのもあるので、逆に私たちに注目してもらえるのはありがたいし、うれしいことでもあった」と向き合ってきた。

 フォルティウスのサード・小野寺佳歩とスキップ・吉村紗也香は藤沢と同じ1991年度生まれ。「フォルティウスさんがすごくすばらしいパフォーマンスをしていた。佳歩ちゃんだったり、紗也香ちゃんがいるからこそ、私たちもこうやって強くなれた」と藤沢。目を真っ赤にしながら、ライバルたちに後を託した。