自民党の有村治子参院議員は4日、自身のXを更新。党本部で行った両院議員総会(2日)の直前、石破茂首相(総裁)のそばに寄ってやり取りしたことについて説明した。
石破首相が党本部8階ホールに着いたのは午後1時28分。両院議員総会長を務めた有村氏は石破氏が着席するとそばに寄り、両院議員総会が始まるまでの約2分間、打ち合わせを行った。ところがこの様子を収めた動画が石破首相の表情が不機嫌すぎるとしてSNSで拡散する事態となった。
これに有村氏はXの中で「昨日の自民党両院議員総会。同会前に私が、石破総裁と打ち合わせをした動画が、SNS上で面白おかしく拡散されています。総理の尊厳にも、私の信用にも関わりますので、背景を報告致します」と切り出した。
「総会では、党所属の国会議員であれば、誰でも挙手の上、自由に発言することができます。日頃から言論で勝負し、時間制約が多い議会人(多くは百戦錬磨の『猛者』)が毎回200人以上集まり、誰が、どのような立場で、いかなる主張を、いつ展開するのかーーー発言内容も、挙手の順番も、発言時間も『予定調和』はなく、あらかじめのヒントもありません」
その上で「どのような意見が、会場内の大勢を占めるのか、意見対立が先鋭化したり、論点が散漫になり過ぎたり、緊急の動議が提出されたら、いかに対応すべきか…想像力をたくましくして、あらかじめ様々なシナリオを想定し、党則を読み込み、公正中立を旨とする党職員と連携を密にし、『本番』での対応力を磨くべき準備します」と説明した。
総会直前の石破首相と意見を交わした場面についてはこう言及した。
「内閣総理大臣が出席され、日本と自民党の未来に関わる議決権を持つ総会です。当然、緊張を強いられます。開会直前、到着されたばかりの総裁に対し、本番中に指摘されうる重大意見を想定し、議長として私・有村が整理/介入制御するケース、総理/幹事長として重い答弁が求められるケースを予測を立て、あらかじめ総理総裁に共有し、総理発言のタイミング等、希望の有無を伺っていた場面です。総理と私の物理的な距離が近いのは、すぐ近くに多くの方々が着座された環境で、性能の良いマイクが非公式の音声を拾わないためです」
また、有村氏は「私がひるまず淡々としているのは、総理にとって『重くしんどい想定』であったとしても、これを予めお伝えした方が心の準備ができ、落ち着いて発言内容を吟味された方が、皆にとって公正だと考えているためです。確かに厳しいシナリオをお伝えしていますが、それによって、総理は本番中に、いかに発言されるか、冷静に考え判断する時間を確保されています(実際、会議中に悩まされ、2度慎重に確認していた私へのリクエスト内容は、会の最後で逆転しました)」と振り返った。
最後に有村氏は「展開が読めず、難易度の高い会議を円滑に進め、組織としての意思決定を、前に進めるためのファシリテーターとして、当然の務めを果たしている、という認識です」と締めている。
総会終了後、出席者した自民党参院議員は取材に対し、有村氏の議事進行について「森山裕幹事長が総会最後に辞意を表明して一体どうなるのか心配したが、有村氏さんがよくまとめてくれた。良かったと思います」と語った。












