国内女子ゴルフ界は、スター候補が次々と登場するなど活況を呈しているが、なかでも注目度が急上昇しているのがルーキーの都玲華(21=大東建託)だ。昨年のプロテストに合格し、今季は5月の国内メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」でレギュラーツアー初のトップ10入り(8位)してスター候補の資質を示している。そんな次世代ヒロインが本紙の独占インタビューに応じ、〝都ワールド〟を全開させた。
――ゴルフを始めたきっかけ
都 8歳で始めました。父(英樹さん)が競技ゴルフをしていて、その影響で練習についていっていたのがきっかけです。大会は小学校4年生で初めて出て全国行き始めたのは小6ぐらいですね。
――プロを目指そうと思ったのは
都 高校3年生になって進路をどうしようと思って、そのときプロになるつもりはなくて…。ただ、ゴルフしかやってこなかったから、行きたい大学もないし、行って学びたいこともないし、どうしようってなってて、父から「チャンスがあるなら頑張ったら?」と言われて、そんな感じでした。
――それでプロテストを受験
都 1回目は、腰を疲労骨折して最終(プロテスト)を棄権したんですよ。2回目も正直リハビリみたいな感じで思うような練習ができていなくて、3回目でようやく練習、トレーニングができた状態で挑めて、周りは「受かるよ」と言ってくれるけど、自分の中では受からない気がしていました。練習の良い球をコースで生かせていなかったし、マネジメントも悪くてスコアメイクをできてなかったので。
――昨年4回目で見事合格
都 3回目落ちたときは理由も明確だったし、落ち込む間もなく練習を始めて、4回目までに絶対に課題をクリアするつもりでした。3回目落ちた翌年(2024年)の2月に(コーチの)石井忍さんとタイ合宿に行って毎日コースを回って、そのときコースマネジメントを徹底してやったのがすごく良くて、その後(アマチュアとして4月に下部ツアーの)ステップでも優勝できたし、これだけやってダメならしょうがないくらいの気持ちで自信はありました。
――その石井コーチに師事して3年ほどだ
都 お父さん兼コーチみたいな感じです。ゴルフのことだけでなく「自分の思ったことをちゃんと伝えないと自分も損するし、周りの方も嫌な気持ちになってしまうよ」と伝えることの重要性を教えてくれて、インタビューの練習もするんですよ。言葉遣いの相談したり、アドバイスをもらっています。人との関わり方とか、そういうことも教えてもらえます。まさに師匠ですね。
――昨年のプロテストでもしものことは考えていた
都 だめだった場合の保険として、昨年夏に韓国ツアーのQT(予選会)を受けていて、ダメだったらプロ宣言をしてマイナビ(ネクストヒロインツアー)とかで戦っていく決意をしていて、プロテストはもう1回挑戦しようと考えていました。
――昨年の年間女王・竹田麗央ら同学年の活躍選手も多い
都 麗央は世界の舞台で戦って勝っているし、すごいですよね。尊敬しています。でも、みんな先にプロで頑張っている中で追いつき、追い越せで頑張りたい。
――海外での試合に関心は?
都 先輩方とか、それこそ同級生の麗央とか行っていますし、自分も行きたいなって思ったりもします。海外の試合に行ったことがないので、まずは予選会とかもあるので、そういうところでチャンスをつかんでメジャーに行ってみたい気持ちはあります。
――印象に残っている海外の試合
都 やっぱり渋野日向子さんの優勝した試合(2019年のAIG全英女子オープン)は起きて見ていました。最後の最後で入れて優勝するのは本当にすごかった。私、忘れっぽいのにあの試合は覚えているので、それだけ影響を受けました。アマチュアのとき出させてもらった試合の会場で見て感じるものもありました。
――渋野らの黄金世代は活躍選手が多い
都 その世代ですと(小祝)さくらさんは昔から憧れでした。プレースタイルもそうなんですけど、麗央もそうだし、常に冷静な対応ができているので、すごい強いなという感じはします。自分は、うれしいときはめっちゃ喜ぶし、悔しいときはすごく悔しがるので(笑い)。
――喜びと言えば今季はサロンパスカップ最終日の18番のバーディーが印象的だ
都 あれね(笑い)。カラーからのパターは苦手で入るとは思ってなくて、もう一回やれって言われても入らないと思います。
――父・英樹さんは最終ホールに強いと証言
都 自分では自覚していないけど、結果そういうふうになっているのはいいこと。見られるのはすごく好きだし、お客さんが多いのはうれしいですよね。見てもらって拍手もらったり、褒めてもらったりすると頑張ろうと思うからですかね。
――ツアー生活で忙しい中で息抜きも必要
都 K―POPダンスが好きなんですよ。3月から6月までスクールにも通っていたけど、第1回リランキング通って試合で忙しくなるので一度退会しました。今は自主練していて、行ける時間があれば、また(スクールに)行こうかなと。ダンスでリフレッシュするのは私の中で大事な時間ですね。
――長渕剛の曲も聴くそうで
都 2年くらい前、コーチや父が同じタイミングくらいで教えてくれて、コーチの車に一緒に乗ってたときに流してくれて歌詞もいいなって。「とんぼ」「乾杯」「しゃぼん玉」が気に入っていますし、サザン(オールスターズ)も好きです。
――愛犬との時間も癒やしだ
都 実家でワンちゃん飼ってます。ヨークシャーテリアのココ(メス)とトイプードルのスリ(オス)なんですけど、(ツアー転戦で)会えないときは母や妹に写真や動画を送ってもらったり、ビデオ通話したりしてます。
――愛犬に関する〝特殊能力〟を耳にした
都 誰も信じてくれないですけど、ちょっと前まで何を言いたいか目を見てわかっていました。あるとき「爪が痛い」って言うから、見てみたら血が出ていて切ってあげて病院行ったりとかありましたし、「おなかすいた」「水を替えてほしい」とかもそうですね。でも今は会う回数が減ったからなのか、ちょっとわかんなくなっていますけどね。
――ツアー生活も慣れた
都 4月くらいはまだ慣れていなくて家に帰りたいな、というときがありました。この先やっていけるかなというのがあったんですけど、あっという間になくなって。各地でおいしいご飯を食べれるし、合間に友達とご飯も行ける。今はすごく充実しています。
――プロとしてどんなキャリアにしていきたいか
都 まずは今年シードを取って優勝もしたいし、優勝できたら複数回優勝して年間女王を狙っていきたい。いつか海外メジャーとか挑戦して、それ次第で海外で戦ったりとかも考えていきたいというのはあります。
――今後はコース外の仕事オファーも増えそうだ
都 今年CM初めてやらせてもらって、機会があればまたやらせてもらいたいと思いました。撮影も楽しかったので。オフにしかできないことだけど、ゴルフをしているからこそいただけたオファーなのでゴルフに感謝です。
☆みやこ・れいか 2004年2月18日生まれ。徳島市出身。8歳の時に父・英樹さんの影響でゴルフを始める。生光学園高(徳島)卒。24年4月にアマチュアとして下部ツアー「大王海運レディス」優勝。同年11月に4度目のプロテストに合格。今季は5月「ワールドレディスサロンパスカップ」など2度のトップ10入り。ドライバーの平均飛距離250ヤード。167センチ、60キロ。














