自民党総裁の石破茂首相は28日に参院選の惨敗を受けて開いた両院議員懇談会に出席。終了後、報道陣に自身の進退を問われ「総合的、適切な時期に判断」とコメントした。

 退陣要求が強まる中、異例の懇談会は予定を2時間以上も上回る4時間半にわたって行われ、午後8時前に終了した。

 石破首相は冒頭で参院選の惨敗を所属議員に陳謝して懇談会をスタートさせたが、出席した議員たちによると、「続投」よりも「退陣」を要求する声が圧倒的に多くあがったという。

「平成19(2007)年の安倍晋三総理の第一次内閣のときに参議院で大負けした。その時に石破総裁は、安倍氏に『私だったら、即座に辞めて、おわび行脚を行う』と発言していた。このことを懇談会で問われた石破総裁は何も答えず、ただ黙って聞いていた。参院選は(自民党)全体として負けた。だけど再出発するためにはトップが責任を取って辞めないと再スタートが切れないという意見が多かった」(途中退席した議員)

 23年ぶりに復党して参院選で再選を果たした鈴木宗男氏は党内の〝石破おろし〟をけん制している。しかし、元外務副大臣で娘の鈴木貴子衆院議員は報道陣の取材に対して「衆議院選挙、東京都議会選挙、そして政権交代の意味合いを帯びた参院選大敗の責任というものがありやはり組織長をはじめ執行部にはけじめをつけていただきたい」ときつい口調で答えた。

 石破首相の進退をめぐっては23日に一部の大手メディアが〝辞任報道〟したものの、首相が即座に否定して続投意向を重ねて示すなど混沌としている。

 結果的に〝誤報〟となりつつある一連の舞台裏について永田町関係者は「自民党の事務方幹部が『総理、格好悪い辞め方はしないでください』と言ったらしい。それを聞いた大手新聞社は『間違いない』と断定して報じてしまったと言われています」と語った。