風は石破茂首相に吹き始めているようだ。参院選で与党過半数割れとなり、自民党内で退陣圧力が強まっている石破首相に次々と援軍が現れている。
参院選で目標に掲げた50議席に届かず、自民党内では石破おろしが始まっている。青年局が事実上の退任を求める要望書を提出すれば、地方組織も同調。28日に両院議員懇談会が開かれるが、議決権のある両院議員総会の開催を求める署名集めも行われている。懇談会の内容次第では、両院総会開催となることが予想される。
そんな中、次の顔に高市早苗前経済安保相就任による右傾化を恐れるリベラル勢力は「石破辞めるな」の声を高めており、25日には首相官邸前に1000人以上による集会が開かれた。
れいわ新選組の八幡愛衆院議員はX(旧ツイッター)に「石破総理続投に言及するのは、党利党略で判断しているわけではない。我々の民主主義を脅かす危機が背後に迫っているから(中略)。なんとか石破総理には粘っていただきたいと願う」とポスト。立憲民主党の小沢一郎衆院議員の事務所Xは「石破氏の本当の敵は結局、自民党。石破氏に失うものはない。だからこそ最後に本気で自民党政権の闇を明らかにすべき」と田中角栄元首相の兄弟子として、エールを送っている。
毎日新聞が26、27日に行った世論調査では内閣支持率は5ポイント上昇の29%。次の首相にふさわしい人では高市氏、小泉進次郎農水相、国民民主党の玉木雄一郎代表らを抑え、石破首相がトップとなった。
自民党の元参院議員で群馬県の山本一太知事はブログで「石破総理を退陣させようとする今回の自民党内の動き(石破おろし)は、決して、国民の自民党への好感度を高めていない。逆に、多くの国民(特に無党派人々)には、次の選挙のことだけを考えた『身内の争い』みたいに映っている」と分析。石破おろしへの違和感を指摘した。
そんな混沌状況に石破首相は26日にNHKのインタビューで「一切の私心を持たず国民のため、国の将来のために自分を滅してやる」と改めて続投する意思を示した。
「石破首相は戦後80年の節目の年に〝石破談話〟を出すことに意欲を見せている。8月15日の終戦記念日までは、いくら辞任を迫られてもクビを縦に振ることはないでしょう」(永田町関係者)
辞任は不可避な情勢とみられる中、1年前は終戦記念日の前日に岸田文雄首相が総裁選不出馬を表明するサプライズがあった。今年のお盆はどうなるのか。












