社会学者の古市憲寿氏が25日、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演。先の参院選で自民が惨敗しながらも続投に意欲を示す石破茂首相についてコメントした。

 石破氏の去就については23日午前、毎日新聞電子版が「石破首相、退陣へ 8月末までに表明 参院選総括踏まえ」と報道。同日午後には読売新聞が東京と大阪で「石破首相 退陣へ」との号外を配布した。

 しかし、当の石破氏はその数時間後、党本部で開いた総理総裁経験者との会談後に「私はそのような発言は一度もございません」と強く報道を否定した。

 この展開について古市は「流れを作りたかったんでしょうね、周りは。本人は会談の中で辞めるとは言ってなかったけど、辞めさせたい人がいっぱいいるわけで、その人たちが中心になって退陣へっていう流れを作ったんだと思うんですけど」と推理。

 MCの青木源太アナが「メディアを利用して外堀を埋めようとした人がいたかも?」と告げると、古市氏は「でも、読売新聞も『へ』って書いてるからいいじゃないですか。スポーツ新聞とか週刊誌がよくやる手口ですけど『退陣』じゃなく『退陣へ』だから、いつかは退陣するだろうから。それが来週か来月か1年後か分からないですけど、でも『へ』をつけたんで予防線を張ってるなと思ったんです」と苦笑しながら感想を語った。

 しかし続けて「でも、石破さんがよくないのは『退陣しません』と言うんだったら、何をしたいか?というのが見えてこないわけじゃないですか。どうしても総理をやらなきゃいけない理由というのがわからない」と苦言を呈した。

 青木アナが「いろいろ挙げてますよね。アメリカとの関税交渉が続いているとか、いつ災害が起きるか分からないとか」と相づちを打つと、古市氏は「あれ最悪ですよね。地震を理由に挙げたというのは独裁者と一緒」とぴしゃり。

 続けて「地震っていつ起こるか分からないわけですよ。いつ起こるか分からないものを理由に総理をやるっていうことは、一生やるんですか?っていう」と首を傾げ「石破さんは民主主義を大事にされる方で党内でも話し合いを重視したい、民主主義を重視したいということを言ってた人が、一番独裁者っぽいことを言ってしまっているというのはすごい皮肉だなと思いました」と残念がった。