石破茂首相(自民党総裁)は23日に党本部で開いた総理総裁経験者との会談後、参院選の惨敗を受けて今月中にも退陣表明すると報じられたことを否定した。

 参院選投開票日(20日)に続投宣言した石破首相に対しては党内で批判の声が上がっていた。

 永田町関係者によると石破首相は総理総裁経験者の麻生太郎氏、菅義偉氏、岸田文雄氏と会談した後、報道陣の取材に対して「私の出処進退につきましては、一切話は出ておりません」と述べた。

 大手メディアが月内にも退陣と伝えたことに「一部にそういう報道がございますが、私はそのような発言を一度もございません」と強く否定。続けて「報道されているような事実はまったくございません」と語り、続投に意欲を示したという。

 国民民主党の玉木雄一郎代表はこの日、国会内で報道陣の取材に対し石破首相の続投宣言に対し「先ほど私も歴代総理との会談を終えた石破総理の発言を聞きましたけども、はっきり言って再続投宣言ですよね。改めて続投の意思を示したということですけども、続投の理由がよくわかりませんね」と見解を述べた。

 石破首相が出処進退に言及しなかったことには「まるで選挙がなかったような振る舞いは変わりない。じゃあ、あの選挙で示された民意は何だったのか、ということになります。『首都直下型地震がいつ起こるかわからないから続ける』『3人の総理経験者と会談して危機感を共有して(総理を)続ける』とか、国民から見たら腹に落ちる説明になっていない。永田町の論理で続投を決めたのかなという印象です」と批判した。

 日本共産党の田村智子委員長は国会内で開いた会見の中で、石破首相が続投の意思を示したことに「さまざまな報道がなされているところです。参議院選挙で示された国民の審判、結果であると受け止めているところです。わが党としては自公政権と補完勢力、排外主義、極右的潮流ですね、ここに正面から対決をしてこれからの政治の転換ということを求めていきたいと考えています」とコメントした。