参院選(20日投開票)に東京選挙区で立候補した無所属・山尾志桜里氏が21日、落選から一夜明けた心境を明かした。

 山尾氏は国民民主党の比例代表候補として出馬予定だったが、6月に公認見送りを受けて離党。7月1日に無所属での出馬を表明した。中道政治を訴え奮闘するも、当選とはならなかった。

 敗因について「前哨戦が0日だったので、圧倒的な時間不足と準備不足は否めない。出馬表明から投票日まで20日しかなかった」と振り返った。

 その上で「議席には届かなかったけど、政治家として再起のスタートラインに皆さんに押し上げてもらった選挙だった。政治が混乱する中、中道政治が必要なタイミングで、声を上げることができた。そのことには少なくとも価値があった」。

 選挙期間中から排外主義に異を唱えた。「新興勢力に魅力を感じる有権者の気持ちは分かる」としながらも「日本人ファーストの『日本人というだけで誇りを持つ』というのは〝インスタント〟な誇りの調達の仕方。でも、それは本当の人生の満足にはつながらない」と指摘した。

 改めて「伝えるべきことが選挙を通じてはっきり定まった。有権者をマーケティングするとポピュリズムに走る。ポピュリズムは政党にとっては有利だけど国力を落とす。だからこそ、私が話してきたベーシックな土台の話をこれからもしっかりと逃げずに訴えていきたい」と語った。

 街頭演説には自民党や〝古巣〟国民民主党の党員も聞きに来ていた。「結果を受けて、いろいろな党や無所属の方から、ねぎらいと激励をもらった。リスクを取り人生をかけて立候補する政治家には、党派を超えてどこか同志という感覚がある」と明かした。

 今後についてズバリ問うと、既存政党への合流は「声がかかっても言わないけど、かかってないです」。新党立ち上げについて「本当にやる時は、本気でやらないといけない。今はそういうステージにいない」とした。

「あまりにもいろいろな人にお世話になったから、今は丁寧にお礼を言いたい。その関係は私にとって宝だから。休みはもうちょっとしてからだ。そして中道政治の旗を掲げ、国政を目指すことは変わっていない。いつ、何の選挙っていうのはこれからだ」と目に精気を宿しながら語った。

 今回の敗戦は、再起に向けての着火剤となったようだ。