20日に迫った参院選の投開票を前に立憲民主党内がザワついた。立憲は東京都選挙区に塩村あやか氏と奥村政佳氏の2人を公認。当選7枠の中になんとか2人とも送り込みたいわけだが、〝戦略的投票〟をめぐって党内に緊張が走ったのだ。

 塩村氏は15日、X(旧ツイッター)で同僚議員の小西洋之参院議員の投稿を引用。小西氏は奥村氏と自民党候補が7番手争いをしているとし、奥村氏への投票を呼び掛けていた。同党の五十嵐えり衆院議員も「戦略的投票」として奥村氏への投票を求める投稿をしていた。

 小西氏らは塩村氏が有利な戦いをしているという前提で、立憲から2人を当選させるためには奥村氏へ投票を集中させる必要があるという主張をしていたわけだ。しかし、票が減りかねない候補者からすればたまったものではないわけで、塩村氏は「どの報道調査もということはなく、まちまちです。本日午後のフジテレビの情勢調査は私が7番手、最新の朝日は5番手です。結果は投票箱が閉まるまで分かりませんが、それを踏まえると、小西さんがおすすめする方法ですと、私は落選してしまいますよね」と困惑の投稿をしていた。

 現在、小西氏らの投稿は削除されている。戦略的投票は党の指示だったのか。立憲民主党関係者は「党からの指示はないです。議員が個人の考えで投稿したのでしょう」と話した。複数が当選する選挙では組織票の割り振りはあり得るが、少し間違えば逆転や共倒れのリスクもある。「組織票のある自民党なら票の割り振りもできるのでしょうが、ウチはあまりそういうのは得意ではない」(同)という。

 候補者たちは何を思うのか。15日、街頭演説後の塩村氏を直撃すると「私は何も聞いていないのでビックリしました」と明かし、「各々がしっかり違うところを開拓しないといけないと思っているから、その方向でお互いできたらいいなと思います」と話した。

 一方、奥村氏は「調子は上り調子です。あと5日間は自分との戦いです」と手応えを語りつつ、「立憲で2人通るのが目標なのでみんなでチームワークでやっていけたらいい。これからも一緒に働くわけですし、仲良くやっていくつもりです」と述べた。

 2人当選が視野に入っているからこその〝勇み足〟ではあるが、候補者への配慮が必要だったかもしれない。