〝負のイメージ〟を払拭できるか。

 日本オリンピック委員会(JOC)は26日、都内で評議員会と臨時理事会を開き、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長も務めた参院議員の橋本聖子氏(60)を新会長に選出。任期は2年で初の女性会長となった。長期療養中の山下泰裕会長(68)は任期満了で退任した。

 会長候補には日本サッカー協会前会長の田嶋幸三氏、JOC会長代行を担った三屋裕子氏の名前も挙がり、初の投票が実施された。決選投票の末に過半数を獲得した橋本氏は理事会後の会見で「身を引き締めて初心を忘れずにJOCの業務を遂行させていただきたい」と決意を述べた。

 ただ、橋本氏が〝父〟と慕う森喜朗元首相は東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を女性蔑視発言で辞任。また東京五輪・パラリンピックを巡っては汚職事件や談合事件で祭典のイメージが大きく傷ついた。ある競技団体の関係者は「橋本氏が会長になったら東京五輪のことを思い出す人が多いと思うので、ただでさえ下がった五輪の印象がより悪くなってしまう。しかも橋本氏のバックには森元首相がいるわけだから…」と表情を曇らせた。

 厳しい船出が予想される橋本氏は「さらなる五輪ムーブメントを巻き起こしていかないといけない。困難な状況だからこそ私自身にやらせていただきたい」と信頼回復に意欲を見せたが、道のりは険しそうだ。