国際オリンピック委員会(IOC)の新会長に就任したカースティ・コベントリー氏に対し、ロシアでスポーツ大臣を務めるミハイル・デグチャレフ氏が大きな期待を寄せている。
130年以上の歴史を誇るIOCで初の女性会長となったジンバブエ出身のコベントリー氏は、競泳女子背泳ぎで五輪2大会連続金メダルに輝いた。23日にスイス・ローザンヌで行われた引き継ぎ式では、会長を退任して終身名誉会長となるトーマス・バッハ氏から金色の鍵を受け取った。
ロシアメディア「sports.ru」は、コベントリー氏への印象を語るデグチャレフ氏のコメントを紹介。「彼女は卓越したアスリートであり、他に類を見ないキャリアを築いてきた。偉大なアスリートから国際オリンピック委員会の会長に就任し、豊富な経営経験も備えている」と切り出した上で「彼女はロシアとベラルーシの選手を含むすべてのアスリートに平等な機会を与えることを主張した。私たちはこの立場を支持し、現代世界において唯一正しい立場だと考えている。そして、IOCのトップとして、彼女が五輪憲章と五輪の価値観を真摯に尊重することを期待しています」と太鼓判を押した。
現在ロシアとベラルーシ国籍の選手は、ウクライナへの軍事侵攻などを理由に「中立な立場の個人資格の選手」として五輪に参加してきたが、国の代表としての出場は認められていない。それだけにデグチャレフ氏は「われわれとしては、ロシアオリンピック委員会の権利回復を阻むあらゆる障害が取り除かれました。カースティ・コベントリー氏のリーダーシップの下、五輪ファミリーに完全復帰できることを願っています。現在、地球上では20を超える武力紛争が数多く発生しているにもかかわらず、なぜかロシアだけがこのような制裁を受けている。私たちはこれを不公平と考えており、五輪ムーブメントにとって前向きな結果となることを期待している」と語った。
依然としてロシアのウクライナ侵攻が終わる気配がない中で、新会長はどんな判断を下すのだろうか。












