愛知県警は10日、生成AI(人工知能)で作成した少女のわいせつな画像をSNSのグループチャットで共有したとして、わいせつ電磁的記録陳列の疑いで50代の男を逮捕した。

 県警はこれまでに、未成年の実の娘や養女に性的暴行を加える動画をSNSのグループで共有したなどの疑いで、父親ら男7人を逮捕している。今回の男はグループのメンバーだった。

 逮捕容疑は昨年12月26日、SNSのグループに生成AIで作成したアニメタッチの小学生ぐらいの全裸少女の画像1点を送信した疑い。

 生成AIでは、描きたい人物の年齢や容姿、ポーズ、さらにアニメ風や実写風などを指定する文章を入力すると、イラストや画像などが作成できる。

 米OpenAI社の生成AI「ChatGPT」や、中国のDeepSeek社の生成AI「DeepSeek」などでは、わいせつな画像を作成する旨の指示文を入力すると拒否される。

 生成AIで作られた画像で逮捕されるものなのか。元警察関係者は「アングラな生成AIを使えば、いくらでもどんなヌードでも描きます。描いたものを個人で見るだけなら法に触れないのでしょうが、写実的だろうがデフォルメだろうが、性器が露出したわいせつなものを頒布すれば摘発されます。今回は生成AIが描いたことや未成年を描いたことが問題ではなく、SNSグループでわいせつ画像を共有したので、わいせつ電磁的記録陳列容疑になったわけです」と語る。

 逮捕には警察の本気度が表れているという。

「今回の件だけならば起訴が微妙なところがあるかもしれませんが、実の娘に性的暴行を加えて、その動画などを共有していたグループをつぶすという警察の意思です。被害者が実の娘であり、被害者が特定されないよう、犯人の名前も顔もメディアに出ないので、十分な社会的制裁が与えられないケースです。10人以上いるとみられるグループのメンバーをどんどん逮捕していき、調べを進めるでしょう」と同関係者は指摘している。