師匠が明かすスピード出世の要因とは――。日本相撲協会は28日、大の里(24=二所ノ関)の横綱昇進を正式に決めた。

 師匠の二所ノ関親方(38=元横綱稀勢の里)が、茨城・阿見町の部屋で大の里と会見に出席。「一番上(の番付)に上がったけど、まだ成長途中。これから稽古を積んで、まだまだ強くなると思う。しっかりと指導していきたい」と語った。

 大の里は2023年夏場所で、幕下10枚目格付け出しデビュー。初土俵から所要13場所での横綱昇進は、昭和以降で羽黒山、照国の16場所を抜いて最速記録となった。

 二所ノ関親方は、愛弟子が急成長した要因について「入門してから地道に体づくりをし続けて、少しずつ身になってきた感じはする。つまらないような稽古を、部屋の中で一番やっているのは大の里なので。やっぱり稽古は嘘をつかないというのが、はっきり出たと思う」と力説。大の里も「この部屋に入って四股、すり足、てっぽうといった基礎を大事にしてきて、その結果が身になったと思う」と自己分析した。

 横綱昇進を決めた先の夏場所前には、師匠自らまわしを付けて大の里と部屋で相撲を取った。

 その狙いについて「今の上位陣で左四つの力士があまりいない。少しでも大の里の刺激になればと思ってやった。半年ぶりに稽古をしたけど、(大の里は)本当に隙がないというか、体に隙間がなかった。本当に調子がいいのを肌で感じた。その稽古をして、僕は(夏場所で)いいところまでいくんじゃないかと思った」と明かした。

 スピード昇進を果たした大の里に、ファンからの期待はとても大きい。二所ノ関親方は愛弟子に向けて「強さはもちろん大事だけど、人の見本になって、憧れを持たれる力士になってほしい。これから言動、行動も大事になってくると思うので、しっかりと横綱としての自覚を持ってやってほしい」と呼びかけた。