日本相撲協会は28日午前、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月13日初日、愛知・IGアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、大関大の里(本名・中村泰輝=24、二所ノ関)の横綱昇進を正式決定する。異例のスピード出世を遂げた大の里には、平成の大横綱超えの〝臨時収入〟にも期待がかかりそうだ。
「第75代横綱大の里」が正式に誕生する。夏場所で14勝1敗の好成績を収め、2場所連続4度目の優勝を遂げた。13日目にVが決まるのは、2015年初場所の横綱白鵬以来10年ぶりだった。
昇進が確定した26日の会見では「本当にうれしい。また頑張らないといけない気持ちになった。本当に責任のある番付だと思うので、しっかり頑張りたい」と抱負を語っていた。
大の里は23年夏場所で、幕下10枚目格付け出しデビュー。初土俵から所要13場所での横綱昇進は、昭和以降で羽黒山、照国の16場所を抜いて最速記録となる。また、年6場所制となった1958年以降では、輪島の21場所を更新。同じく年6場所制以降、新入幕から横綱まで所要9場所は、これまでの大鵬の11場所を塗り替える。
歴史的快挙を達成し〝新横綱〟の懐事情もホクホクとなりそうだ。夏場所で優勝賞金の1000万円を獲得。また、月給は大関の250万円から300万円にアップする。
師匠以来となる、8年ぶりの日本出身の横綱誕生で話題性も抜群だ。幕内の取組にかけられる懸賞で、勝ち力士の獲得金額は1本6万円。来場所から大の里にかける企業の数も増えそうだ。
これまで1場所で最も多く獲得したのは、15年初場所の白鵬で545本。先場所14勝の大の里は、470本で2820万円をゲットした。千秋楽の横綱豊昇龍(立浪)との一番には、規定の上限となる60本がかけられていて、勝利していれば530本で白鵬の記録に肉薄していた。
大の里は石川県出身。富山・富山市に本店を構える北陸電気工事(北陸電工)は、新入幕の24年初場所から懸賞を出している。同社の広報担当者は「北陸出身の力士を応援するために懸賞を出していて、夏場所は大の里関の取組に計10日間かけました」と説明した。
また、食品メーカーの永谷園の担当者は「(同社では)注目の取組に懸賞をかけています。大の里関は人気があり、当然夏場所でも注目の力士だったので、全日程(15日間)ではありませんが多めに出しました」と回答した。
異例の出世街道を歩む大の里には、名企業からの注目度も十分。今後は懸賞金を含めて大幅な収入増が見込まれそうだ。












