元大阪府知事で、自民党の太田房江参院議員が出馬を予定していた参院選大阪選挙区(改選数4)の不出馬を表明した。公認を巡って、党内でゴタゴタが続いていた中で、ちゃぶ台返しとなった形だ。
太田氏は26日に「最近、事実無根のいわれなき誹謗中傷を受ける中、不調を感じつつも精励して参りましたが、ここへ来て大きく体調を崩し、強度のストレスによるストレス障害との診断を受けました」と参院選不出馬を党本部に申し入れた。
太田氏は2013年の参院選比例代表で初当選後、19年は参院選大阪選挙区で当選していた。改選となる今夏の参院選でも公認されると思いきや、維新旋風で焼け野原となっていた大阪では、府連会長に昨年就任した青山繁晴参院議員が「勝てる候補」の擁立に動き、選考が難航していた。
するとシビレを切らした石破茂首相や森山裕幹事長ら党本部側が今月中旬に介入し、太田氏の擁立を決定。横やりを入れられた形となった青山氏は怒りをあらわにし、党本部と府連の対立が表面化していた。
さらに週刊ポスト電子版が16日、19年の参院選前に太田氏が大阪府内の地方議員に資金提供を持ち掛けた買収工作疑惑を報じた。太田氏の代理人弁護士は「事実無根。政治活動を妨害する目的で意図的に虚偽の事実を捏造したものと推測される」と反論していたが、党内では太田氏の公認取り消しを求める声も出ていた。
太田氏は参院選で大阪・関西万博の公式マスコットのミャクミャクの着ぐるみ姿で街頭演説を予告するなど意気揚々だったが、公認後のゴタゴタでダウン。「これ以上政治活動を継続することは断念すべきとのご指導をいただき、苦渋かつ困難な決断ではございましたが、先ずは治療に専念することといたしました。様々な阻害行為等もある中、関係の皆様から変わらぬご支援を賜り、出馬に向けて努力して参りましたが、このような状況に至り残念でなりません」と説明した。
党や府連は後任候補の選定に再び取り掛かるが、すんなりと決まるかどうか。












