ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(11日、東京・大田区総合体育館)の調印式が9日、都内で行われ、王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)に挑戦する同級6位・井岡一翔(36=志成)が不利なオッズを覆しての王座奪回に闘志を燃やした。
昨年7月以来のダイレクトリマッチ。前戦で井岡はマルティネスの豊富な手数に主導権を握られ続け、判定で王座を失った。再戦は3戦3勝と強いデータがあるが、海外大手ブックメーカーのオッズは王者の勝利が1・5倍に対し、井岡の勝利は3・5倍と大きな差がついている。井岡は「前回の試合があって、そう評価されているのは仕方がない」と受け止めながらも、「今回、それを覆して勝利していこうと思う」と〝番狂わせ〟に意欲を示した。
リベンジのカギを問われると「あまり細かいことは話せないですけど、準備してきたことを出すだけ」と明かさず。だが、指導するキューバ出身の名伯楽イスマエル・サラス氏は「井岡は確かに1敗したが、リベンジからはいつも学ぶことがある。井岡のミスを修正する力は素晴らしい。必ずリベンジを成功させたい」と評価した。
井岡自身は「こうして試合ができるのも関係者のみなさまと応援していただいている方のおかげだと思うので、チャンピオンに返り咲くことが少しでも恩を返すことだと思う」とリベンジの意義を強調。初戴冠から14年以上も世界王座戦線で戦っている日本のレジェンドは「3階級制覇を達成して、4階級制覇もあって、考えていた以上のことができている。自分のためというより、応援してもらっている人だったりサポートしてもらっている人だったり、何かメッセージ性を伝えていきたい」と使命感を口にした。
一方のマルティネスは、会場入りする前にファンからプレゼントされたという、大好きな人気漫画「ドラゴンボール」の人形を自身の前に置いて会見に臨むなど終始にこやか。有利の予想を「人々はポテンシャルを評価しているのかもしれない。もっともいい状態の者が勝者になると思う」と受け止めている。勝利のポイントについては「パンチが来たら顔を左右に揺らす。私は相手の顔にパンチを当てる。ニコリノ・ローチェのように」と、母国のレジェンドボクサーの名を挙げて説明した。
答えはリングの上で出る。












