和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」は日、パンダ全4頭を、6月末ごろに中国に返還すると発表した。返還後、国内で飼育されるパンダは上野動物園の2頭のみとなる。
アドベンチャーワールドはホームページで「このたび、アドベンチャーワールドで暮らす4頭のジャイアントパンダが、2025年6月末頃に、中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地に帰国することが決まりましたので、お知らせいたします」と報告した。
帰国するのは、良浜(らうひん、24歳)、結浜(ゆいひん、8歳)、彩浜(さいひん、6歳)、楓浜(ふうひん、4歳)のメス4頭だ。
日中双方で現在進行中の「ジャイアントパンダ保護共同プロジェクト」の契約期間が8月で満了となり、日中双方で協議を行った結果、4頭の負担のないように比較的気温の涼しい6月に帰国することになった。
良浜は高齢のため、医療体制が整っている中国で〝老後〟を過ごすのが望ましく、他3頭は将来の繁殖を目指す。
今津孝二園長は記者団の取材に「今後新たにパンダを受け入れるかは決まっていない」と述べた。
パンダはあくまで中国からのレンタルで、1頭あたり高額なレンタル料がかかる。アドベンチャーワールドは私営のためレンタル料を公表していないが、上野動物園では1頭あたり年間約8000万円を東京都が払っているという。
アドベンチャーワールドでは、〝ビッグダディ〟のオス、永明が2023年2月に中国に帰国し、今年1月、32歳で死んだばかりだ。
動物園関係者は「永明がいなくなって、アドベンチャーワールドにはメスしかいませんでした。パンダは希少な動物で、2015年調べの野生で1864頭、2024年調べの飼育下で757頭です。増やさなければいけないので、和歌山にメスしかいない状況は健全ではなかったといわれています。和歌山はオスを導入したかったが、中国側からOKが出なかったのでしょう」と語る。
今回の発表に対して中国は盛り上がっている。
中国事情通は「中国人はパンダが大好きです。近年、日本、英国などからパンダが帰国するたびに出発から帰国まで大々的に詳細に報道されます。今回のニュースもすぐに伝わりSNSでは『おかえり』『ようこそ』のオンパレード。10頭も産んだ良浜には『偉大すぎる』と称賛の声ばかりです」と話している。












