カンジとミツコの記念品とは――。サザンオールスターズの新アルバム「THANK YOU SO MUCH」が、昭和のプロレスファンに話題となっている。12曲目に「ミツコとカンジ」が収録されたからだ。

 歌詞には「魂のゴング」「チョップ」「チャンピオン・ベルト」とあるように、同曲はプロレスファンで知られる桑田佳祐が、本名・猪木寛至の故アントニオ猪木さんと、妻だった倍賞美津子のビッグカップルをオマージュしたもの。猪木さんの公式X(旧ツイッター)でも、猪木さんと倍賞の結婚式の写真とともに同曲を紹介している。

 日本マット界の若きエースと人気女優は、1971年11月2日に京王プラザホテルで結婚式を挙げた。招待客は1500人で萬屋錦之助(当時は中村)、淡路恵子、堺正章、田宮二郎、笹みどり、立川談志、尾崎将司、二子山親方(元横綱初代若乃花)ら、各界から著名人が出席した。

 当時、挙式の費用が1億円とされたほどの豪華な「ジャンボ結婚式」だったが、その引き出物は一風変わっていた。中米から南米に生息し、コバルトブルーの羽を持つ「モルフォチョウ」の標本を額に入れた工芸品。ブラジルで育った猪木さんから頼まれ、実弟で現・猪木元気工場(IGF)社長の啓介氏が取り寄せたものだという。

 裏側には「結婚記念 美津子・アントニオ猪木 昭和46年11月2日」とある貴重な品はこのたび、挙式に出席した関係者からIGFに寄贈された。IGFによると、4月3日から同8日まで栃木・東武宇都宮百貨店宇都宮店で開催される「燃える闘魂・アントニオ猪木展」で、展示されることも決まった。

〝カンジとミツコ〟は88年に離婚するが、モルフォチョウの青く光る鮮やかな羽は、華やかな昭和のビッグカップルを象徴している。