ミュージシャンの小袋成彬(33)が25日、さいたま市長選挙(5月11日告示、25日投開票)に名乗りを上げた。ミュージシャンとしては宇多田ヒカルとの仕事が有名で、個人としても新アルバムを発売したばかりで全国ツアーの真っ最中。ファンもビックリの決断だが、有名選挙プランナーの協力があるなど本気度はかなり高かった。

 小袋はさいたま市出身で音楽制作会社を経営し、さまざまなアーティストのプロデュースを行っている。また、ミュージシャンとしては2018年に「Lonely One feat.宇多田ヒカル」でメジャーデビュー。これまで4枚のアルバムを発表している。

 一体、さいたま市長となって何をしようというのか。小袋は「さいたま市のリニューアル」というスローガンを掲げ、「市民が誇りに思う街」「自然と共に生きる街」「国際的な新都心」という3つのビジョンを打ち出している。

 さらに公約として公共施設のホームページを使いやすくする「デザインチームの一新」、与野中央公園の新アリーナ建設問題など「再開発計画の見直し」、教職員の長時間労働の是正を目指す「教育改革」などを訴えている。

 選挙はどこの政党、団体の支援も得ずに無所属で戦う。当選しても音楽活動は続ける。小袋は「柔軟なアイデアと明確なビジョンで自分の街をカッコ良くしたい。この私の行動が大きなムーブメントになって一人ひとりがこの街について考えるきっかけになればいい」と語った。

 具体的な事業の見直しを明言するなどさいたま市政の課題についてかなり調べてきたことがうかがえる会見となった。本気度は高く、会見場には有名選挙プランナーの姿もあった。関係者は「彼は本気です。数年前からさいたま市のことについて調べていた」と明かした。

 音楽活動では宇多田のほかに多くアーティストと仕事をしてきた。会見ではアーティストによる選挙応援について聞かれ、「どうでしょう? 盛り上がるといいですね。具体的にはないけど、それくらいのムーブメントになったらいいなと思います」と話していた。「アーティストに頼るつもりはないでしょう。彼はプロデューサーなので、アーティストに迷惑がかかるようなことは望んでいない」(前出の関係者)

 果たして台風の目となるか。同市長選には現職で5選を目指す清水勇人氏、元衆院議員の沢田良氏らが出馬を表明している。