F1今季開幕戦のオーストラリア・グランプリ(GP、決勝16日)で、レーシングブルズの角田裕毅(24)に名門マクラーレンのザク・ブラウンCEOが異例の称賛を行ったことが波紋を広げている。
角田は昨季終了後にレッドブルでセルジオ・ペレスが電撃解雇されたことを受けて、昇格の有力候補に浮上。しかし、クリスチャン・ホーナー代表が〝お気に入り〟のリアム・ローソンをプッシュして、実績不足にもかかわらず昇格させて物議を醸した。
そして迎えた開幕戦のオーストラリアGPで、角田は予選で5番手と驚異的なパフォーマンスを発揮。一方、ローソンはミスを繰り返した揚げ句、Q1敗退の18番手に沈んだ。
その予選後に、名門マクラーレンを立て直した名将のブラウンCEOが角田について言及。「ユウキは素晴らしい仕事をした。彼のパフォーマンスを見れば、おそらくレッドブルにいるべき選手だ。しかし、彼ら(レッドブル)は奇妙なドライバー選択をしているようだな」とわざわざレッドブルの昇格問題を蒸し返しながら、ライバルチームの角田を絶賛する異例の発言を行ったのだ。
その後の決勝で角田はチームの戦略ミスで最終的に12位に終わったものの、終盤までフェラーリのシャルル・ルクレールと5番手争いを展開するなど強烈な爪あとを残し、その一方でローソンはペースが全く上がらず早々に周回遅れとなった上で47周目にリタイアした。
対照的な結果を受けて、ブラウンCEOによる発言がさらに話題を呼ぶことに。英メディア「プラネットF1」は「ブラウンが角田へのジャッジでレッドブルの『奇妙なドライバー選択』を批判」などと各国メディアが続々とクローズアップ。さらに欧米のスポーツを扱う国際メディア「スポーツキーダ」も「『彼が彼らを批判してくれてうれしい』…ザク・ブラウンのレッドブル代表クリスチャン・ホーナーへの批判にファンが反応」と題して、世界中のファンのコメントも取り上げた。
その中で「彼(ブラウンCEO)が彼ら(レッドブル)を非難したのは良かった。レッドブルには、最高のドライバーを選ばないためにコンストラクターズタイトルをも犠牲にするという非常に残念な政治が絡んでいる」とのコメントを真っ先に伝えるなど、レッドブルの判断を批判的に捉えている。
開幕戦は不本意な結果に終わった角田だが、サーキット外では〝主役〟になりつつある。











