F1今季開幕戦のオーストラリア・グランプリ(GP、決勝16日)で見せたレーシングブルズの角田裕毅の走りを、親チーム・レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が高く評価した。

 昨季終了後にセルジオ・ペレスの電撃解雇を受けて、評価が急上昇していた姉妹チームRB(現レーシングブルズ)の角田裕毅の昇格待望論が高まったが、ホーナー代表がお気に入りとされるローソンをプッシュして実績不足にもかかわらず昇格。この決定が〝不可解〟として物議を醸し、その後にホーナー代表が角田に対して〝退団勧告〟とも取れる発言を行ってさらに波紋を広げた。

 そして迎えた開幕戦のオーストラリアGPで、角田は予選で5番手と大躍進。決勝こそ明らかな戦略ミスで12位に終わったが、終盤までフェラーリのエースであるシャルル・ルクレールと抜きつ抜かれつのバトルを展開して強烈なインパクトを残した。一方でホーナー代表の秘蔵っ子ローソンは、予選から失態を重ねて結局リタイアと最悪の結果に終わった。

 これを受けて、角田に対して〝因縁〟のホーナー代表が高く評価した。英メディア「GPブログ」がその様子を伝えている。

 ホーナー代表は「ユウキは今日も非常に良いレースをしたと思う。スリックタイヤからインターミディエイトタイヤに変更する決断を私は詳しく追っていなかった。彼らはおそらくその機会を逃したように見えた。しかし、ある時点で見上げると、彼はシャルル・ルクレールの前にいた。それは良かった」と絶賛。これまで角田の実力を過小評価してきたとされるホーナー代表だが、角田が見せた進化には手のひら返しで舌を巻いた。

 同メディアは「この日本人ドライバーは、オーストリアのチーム(レッドブル)で第2シートへの昇格の可能性を逃したが、自分の実力を見せつけたいと思っているだろう」と角田の思いを代弁。ここから角田の〝逆襲〟が始まるか期待だ。