韋駄天ストライカーが覚醒した〝真相〟とは――。スコットランド・プレミアリーグのセルティックに所属する日本代表FW前田大然(27)は、今季公式戦28ゴール(16日現在)をマークするなど急成長した。今季リーグ最優秀選手賞(MVP)の受賞も確実視されている中、大躍進した理由は前田のトレードマークでもあった自慢のスキンヘッドからの〝イメチェン〟にあったという。

 前田が華麗なる〝大変身〟を遂げた。今季公式戦28得点(リーグ13得点)と爆発。チームメートの日本代表FW古橋亨梧がフランス1部レンヌに移籍した2月には、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)戦での得点をはじめ、カップ戦でのハットトリックなど計10得点を記録し、月間MVPに選出された。前田は「すべての試合でベストを尽くすことに努めている」と謙虚に語っている。

 チームのリーグ制覇が確実なためシーズンMVPの最有力候補と報じられ、その活躍ぶりで欧州各クラブが大注目するストライカーに成長。今夏にビッグクラブからのオファーが届いても不思議ではない。名将ブレンダン・ロジャーズ監督も「今季の貢献は本当に驚異的だ」と絶賛する。

 そんな前田が今季に大ブレークした最大の要因は、髪形にあるという。快速FWは昨年にトレードマークでもあったスキンヘッドをやめ、髪を伸ばし始めた。昨年3月の代表合宿では、その理由について「一番上の子(当時5歳の長女)が『ボウズは嫌』みたいなことを言っている。娘に嫌われたくないので」と告白していた。

スキンへッド時代の前田大然(2023年)
スキンへッド時代の前田大然(2023年)

 さらに、黒くなっていた頭部を金色に染め上げるなど大幅なイメチェンを敢行。前田が髪を伸ばし始めたのは昨季後半だったこともあって、すぐには結果につながらなかったが、今季になって大躍進して効果が表れた格好だ。前田はクラブ公式サイトで、試合前に行っていた頭髪をそるルーティンに言及。「気合が入るという意味でやっていましたけど、毎試合そらなくなって楽になった。なので良かったかな」と〝脱スキンヘッド〟が好調の一因と告白した。

 試合前に頭髪をキレイにそるという作業はかなりの手間であるとともに、恒例化していたことで「やらなければいけない」と心理的負担になっていたようだ。そんなストレスが軽減されるとともに娘の意向で髪を伸ばしたことで、親子関係がさらに〝良好〟となったのは想像に難くない。そうした要素が、ピッチでの好パフォーマンスへと結び付いたわけだ。

 前田は日本代表として2026年北中米W杯アジア最終予選バーレーン戦(20日、埼玉)に臨む。勝てば8大会連続の本大会出場が決まる大一番はもちろん、まな娘が希望しているという日本代表MF南野拓実(モナコ)のような長髪になれば、来年の本番でもゴール量産は間違いないはずだ。