NHK党の立花孝志党首が14日、財務省近くの路上で選挙活動中に男にナタで襲われ、左耳、頭、首などを切りつけられ、全治1か月の重傷となる事件が起きた。安倍晋三元首相が銃撃で殺害され、岸田文雄前首相が爆発物を投げられる殺人未遂事件などがあったばかりで、またも政治家が選挙中に襲われる事件が起きてしまった。
千葉県知事選(16日投開票)に立候補している立花氏はこの日、財務省解体デモが行われている東京・霞が関の財務省前で午後5時から街頭演説会を告知していた。100人を超える聴衆や配信者が待ち構えていた中で、立花氏は演説よりも先に自身との写真や動画を撮る撮影会を行うとして、通路側に移動した。
すぐさま20人近くの列ができた中、2分後にこの列に横入りしたのが殺人未遂で現行犯逮捕された宮西詩音容疑者(30)だ。撮影を担当したスタッフは「その人(容疑者)の番になって、スマホを預かろうとしたら『握手だけだから大丈夫です』と」。宮西容疑者は握手をするそぶりを見せた直後に閃光手りゅう弾を作動させ、けたたましいアラート音が鳴り響いた。続けて、持っていた刃渡り16センチのナタを振りかざしたが、強烈な光を放ったことで、立花氏が後ろにのけぞり、致命傷を与えることができなかった。
さらに一撃与えようとナタを両手で握り直したところで、周りにいた人たちに取り押さえられた。直後に悔しそうに「失敗しちゃった」とつぶやいたという。
立花氏はこめかみ周辺から流血し、皮膚がはがれた状態。病院に救急搬送された。傷6センチ、深さ1センチで、皮膚移植も行う重傷だった。NHK党の斉藤健一郎参院議員から状況を聞いた堀江貴文氏は「(よけていなかったら)頭を割られていた」と驚愕した。別のスタッフも「頸動脈や首を切られていたら、命がなかった」と声を震わせた。
兵庫県知事選を巡って、立花氏の言動が物議を醸している中で、同容疑者は「殺意は間違いなくあった」と容疑を認めているという。
3年前の参院選演説中に街宣車へのスプレー攻撃を受けたり、立花氏にとってアンチとのいざこざは日常茶飯事だが、凶器を使用しての暴力を受けたのは初。「外での活動を控えなければ、私自身もそうだが、スタッフや周りにも危険が及ぶ。日本もそういう時期に来たのかな」と選挙最終日に予定していた渋谷での街頭演説会は中止するとした。












