2019年にカジノを含む統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件で、懲役4年の実刑が確定した元国土交通副大臣の秋元司元衆院議員(53)が12日、収監された。収監直前に秋元氏が心境を吐露した。
昨年12月に上告棄却され、異議申し立てするも年明けに棄却となった。裁判で秋元氏は300万円を授受できないことを示すiPhoneのヘルスケアアプリのデータや位置情報を証拠申請したが、採用されずに禍根を残した。
「賄賂を議員会館の事務所で受け取ったとされるが、私はその時間は国交省の中にいた。写真の証拠もある。ヘルスケアアプリは和歌山のドン・ファン事件では検察側が証拠として提示したのに私の事件では信用性がないとして、取り扱われなかった」と悔しさをにじませた。
昨年11月には賄賂元となる中国企業「500ドットコム」の元CEOがアメリカで起訴され、日本でのIR疑惑でも新証言が出る可能性がある。
「いろんな方から、別に裁判結果なんか気にしなくたって生きていけるじゃないかとも言われるが、やはりもらっていないものはもらっていないから認めるわけにはいかない。人間の行動には足跡がつく。しっかりと第三者の立場、客観的証拠で示せば、仲介役で私に賄賂を渡したと言っている人たちがウソをついていたことが分かる。弁護団と調整して、何が真実だったかを争っていきたい」と再審請求も視野に入れているという。
昨年は衆院東京15区補選に出馬し、自らの経験から司法制度の改革を訴えた。
「日本の司法は自由心証主義で、証拠を採用するかしないかは裁判官の心で決まる。日本の刑事裁判は本当に古いし、客観証拠よりも自白を採用するから人質司法で、ずっと拘置所に入れっぱなしになる。私は陥ってしまったが、是正していかないと皆さんも明日はわが身です。この国は役人国家になっていて、司法制度をしっかり変えていかなければいけない」
懲役4年判決で、3か月の未決勾留が算入され、3年9か月が刑期となる。
「3年前後を務めれば仮釈放で出てこられる。この間も陳情等があれば、事務所は構えていますし、支えてくれる国会議員や政治家、仲間、スタッフが多くいる。刑務所に行くからには〝スーパーマリオ〟になってこなくてはいけない。いろいろ考えたが、司法のあり方を見つめ直していきたい。司法試験の学問に取り組み、出所後にチャレンジしたい。何年先になるか分からないが、弁護士として言えることはしっかりと言っていきたい」
刑期満了後、10年間は公民権停止で選挙に出ることはできないが、議員バッジではなく弁護士バッジを着けることを目標に掲げ、前を見据えていた。












