酒飲みの友、スルメの値段が絶賛高騰中だ。店によっては、昨年の倍以上の値段をつけているところもある。何でも原料となるスルメイカが歴史的な不漁で、漁獲枠が大幅に制限され、過去最少量しか獲れないのだという。確かにスーパーでスルメイカは高級な白身魚とあまり変わらない値段で売られており、とてもじゃないが庶民には手を出しにくい。不漁の原因は定かではないが、海水温の上昇ではないかと言われている。
日本人の主食である米、小麦粉、サラダ油など多くの食品が次々値上げされる中、とうとうスルメまで(涙)。いや、ここであきらめるワケにはいかない。そこで思いついたのが、「スルメもどき」である。
材料となるのは、この物価高でも比較的値段が安定しているえのきだけ。これをどうやってスルメもどきにするかというと、ただ干してあぶるだけである。えのきだけの石づきを取り、小分けにした後、ざるなどに並べ、1~2日ほど干す。干すことで余分な水分が抜け、旨味がギュッと凝縮される。乾燥を終えた干しえのきのにおいを嗅いでみると、何となくスルメっぽいではないか。油なしのフライパンでサッと加熱し、塩をふればスルメもどきの完成。好みで一味唐辛子やマヨネーズをつけると、さらにスルメっぽさが増す。ビール片手につまんでいたら、あっという間に1袋分を完食してしまった。控え目に言って「めっちゃおいしい」。
えのきだけは干すことでビタミンDが増し、栄養価がアップ。食物繊維も豊富なので、腸内環境を整えてくれることも期待できる。スルメもどきとしてだけでなく、スープや混ぜご飯の具としても使えるのも嬉しい。そして何といっても安い。手取りがなかなか増えず、多くの食品が値上がりする今、工夫を凝らし、安くてうまいアテで酒を飲もう。













