目指すは〝メジャー化〟だ。大学スポーツ全体の活性化を目的に創設された「UNIVAS AWARDS」の年間表彰式で、2024年パリ五輪フェンシング女子フルーレ団体銅メダルの宮脇花綸(28=三菱電機)がプレゼンターとして登場した。各競技の発展に尽力する学生などが表彰されたが、宮脇もフェンシングのさらなる普及に向けた取り組みを続けている。単独インタビューで、自身が描く理想像を明かした。

 ――年末年始も数多くの特番に出演するなど多忙な日々だ

 宮脇 昔はフェンシングが今よりももっとマイナーな時だったので、とにかくフェンシングを知ってほしい、応援してほしいという気持ちでやっていました。それにパリ五輪で銅メダルを取った瞬間に、ロサンゼルス五輪では金メダルを目標に、競技者としてもう4年間頑張ろうという気持ちになった。(パリ五輪後の)半年間は特別にメディアに出る機会が多かったけど、今年に入って練習量が多くなって、競技者の感覚を取り戻してきました。

 ――ロサンゼルス五輪を見据える上で、どんな選手を目指しているのか

 宮脇 ロサンゼルス五輪の1~2年くらい前には、W杯などの大会でもメダルに絡んでいる選手になりたいですね。パリ五輪は代表に選ばれるかわからないとか、団体でメダルを取ろうというようなレベルだったので、ロサンゼルス五輪で金メダルという目標に向かうのであれば、もっと個人の力を身につけなければいけないし、そのためには今まで私にはいらないと思っていたような技とかも習得していかないといけないと思っています。

パリ五輪フェンシング女子フルーレ団体銅メダルを獲得した宮脇花綸
パリ五輪フェンシング女子フルーレ団体銅メダルを獲得した宮脇花綸

 ――フェンシングの普及活動で今後やっていきたいことは

 宮脇 きっかけでも何でもいいので、フェンシングまでたどり着いた人たちに、継続的にフェンシングを応援したり、見てほしいと思っています。そのためには、もっとフェンシングを見て楽しくなるような工夫が必要だと思っていて、ただ試合の映像を流すのではなくて「どっちが攻撃しました」「この瞬間に(剣を)つきました」「こういう技をやりました」みたいなものを視覚的に表示するようなアシスタント技術が搭載された機械みたいなものをつくりたいですね。

 ――所属先である三菱電機のサポートがあれば実現できるのでは

 宮脇 いや、会社にはまだ相談していないけど、できるんですかね…(笑い)。でもそういうのをやってみたいです。

 ――三菱電機の副業解禁に伴い、スポンサーの募集も始めた

 宮脇 現状では会社がたくさんサポートしてくださっているので、クイズ番組(※)に出た時のように、もう稼がないと遠征にも行けませんという状態では全くないです。でも、それこそ映像技術の面で一緒にやりましょうとか、何か一緒に新しい道のりを歩んでいきたいと思ってもらえるような、企業のみなさまとそういうつながりを持つという意味でも、スポンサーを募集していけたらなと思っています。

 ※2022年10月に日本テレビ系「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」に出演。才女ぶりを発揮し、全問正解で賞金300万円を獲得した。

 ☆みやわき・かりん 1997年2月4日生まれ。東京都出身。姉の影響で5歳からフェンシングを始める。ジュニア時代から数々の国際大会を経験し、2018年アジア大会では団体金メダルに貢献。21年東京五輪は出場を逃すも、24年パリ五輪で代表入りを果たした。個人戦は初戦敗退に終わったが、団体で銅メダルを獲得。日本女子勢で初めて五輪の表彰台に立った。朝日放送の増田紗織アナウンサーとは、東洋英和女学院小・中学部、慶大時代の同級生。161センチ。