日本ボクシング連盟元会長の山根明さんが昨年1月に死去してから1年がたった。山根さんが設立した「ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ(WYBC)」代表で、WBF世界ヘビー級チャンピオンの高橋知哉が大阪で格闘技とラップを融合させたビッグイベントを行うことを16日、明かした。

 この日、山根さんが生前に出演した映画「On Air―A Movie Making Disaster」が日本で初公開された。完成直後に山根さんが死去し、喪に服すために公開されてなかった遺作となる。お披露目イベントに出席した高橋は久々に山根さんの雄姿を見て、目頭を熱くしながら改めてその偉大さを痛感した。

 昨年4月に高橋は山根さんの追悼大会を開催。今年は自身が保持するWBF世界ヘビー級王座の防衛戦やWYBCの興行を予定しているが、それとは別にラップと格闘技がコラボするイベントを年内に行う予定だ。会場にリングとステージを設置し、フリースタイルではラッパーの漢 a.k.a.GAMIが監修し、リングでのバトルでは高橋が指揮を執る。

「リングはボクシングだけでなく過激なルールもありのケンカマッチも計画しています。山根会長がイメージしていたバトルとは、ある意味で全く想像がつかないようなものになるかもしれません」(高橋)

 高橋は格闘技界の現状を危惧する。「RIZINやK―1に出ていて、名前が分かる選手って何人いるって話なんですよ。昔はピーター・アーツやアーネスト・ホースト、ジェロム・レ・バンナなど、みんな知っていたじゃないですか。今は朝倉未来やユーチューブで成功している人だけ。ヒップホップも混ぜて、違う層のファンも入れて、僕きっかけで格闘家の人気も少しずつでも上げていければ。山根会長に怒られるかもしれないけど、会長もケンカ好きなんで。もうやれって言うてくれると思います」。〝男・山根〟の魂は今後も受け継がれる。