1月31日にがんのため亡くなった山根明日本ボクシング連盟前会長が立ち上げた団体WYBCのヘビー級王者・高橋知哉(36)が5日、大阪市内で山根氏の葬儀に参列し、取材に応じた。

 高橋はボクシングの主要4団体ではないWBF世界ヘビー級王座などを獲得したが、ニュースになることはほとんどなかった。そこに日を当ててくれたのが、山根氏だった。

 高橋は「今でも続けられているのは会長のおかげ。会長には感謝しかない。その感謝をどう伝えるか。それが課題になると思う」とした。

 山根氏の恩に報いるためにできることは、WYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)を続け、世に広めていくことだ。

在りし日の山根会長(右)と、高橋知哉(2019年)
在りし日の山根会長(右)と、高橋知哉(2019年)

「会長は『おまえのようなスター選手が出てくれば続くが』と言っていました。会長は自分のことより他人のことやった。お金じゃないんですよ。僕は会長の遺志を受け継ぐ」と力強く宣言した。

 一見するとコワモテだった山根氏だが、その素顔はおちゃめで、愛妻家だった。高橋と2人でいる時には、よく妻の智巳さんへの感謝の思いを語っていた。

「会長は『(智巳さんが)いなかったら、こういう風に男はってへん』みたいなね。ホンマにママ中心って感じでした」と明かした。