カーリングの日本選手権(神奈川・横浜BUNTAI)で2年連続準優勝の北海道銀行は、涙の数だけ強くなる。

 前回大会は決勝でSC軽井沢クラブに4―5で敗れて涙をのんだ。リード・中島未琴は悔しさを忘れないために、トレーニングルームに写真を収めたパネルを設置したという。各選手が悔しさをバネに、今季は世界ランキング30位台から9位へステップアップ。カーリング関係者からは「今一番成長しているチームは間違いなく道銀さん」との声が相次いでいた。

 今大会は準優勝で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)を撃破し、再び決勝戦へコマを進めた。フォース・田畑百葉は「私たちの時代にしていきたいし、若い世代がどんどん出てきて日本のカーリングを盛り上げたい」と決意を述べていたが、決勝ではフォルティウスに7―8で惜敗。田畑は不利な先攻で迎えた延長第11エンド(E)の最終投を決め切れず、試合終了前から目を潤ませた。敗戦が決まると、うずくまって号泣。スキップ・仁平美来が駆け寄っても、涙が止まることはなかった。

 2026年ミラノ・コルティナ五輪への道をつなぐには、今大会での優勝が必須条件だった。しかし、経験豊富なフォルティウスの前に屈した田畑は「みんなに申し訳ない気持ちでいっぱい。大事な一投でプレッシャーがあった。五輪に出たい思いが強かったので、絶対に優勝したかった。ただ自分の中で、自分のショットの精度のピーキングがまだまだだった」と肩を震わせた。

 ただ、チームの平均年齢は22・2歳。今季は海外の試合でもLSに勝ち越すなど、伸びしろはたっぷりだ。田畑が「4年後の日本選手権では圧倒的な強さ、敵なしぐらいの強さで戦いたい。そうなるためにはどうしたらいいかを一から話し合っていきたい」とリベンジを宣言すれば、仁平も「五輪に挑戦できることがどれだけ幸せか感じた。4年後(の五輪)に向けて強くなって、日本選手権に戻ってきたい」ときっぱり。次こそは大舞台への扉をこじ開けてみせる。