勝負強さの裏にある努力とは――。カーリングの日本選手権5日目(6日、神奈川・横浜BUNTAI)、女子2次リーグでロコ・ソラーレ(LS)がフォルティウスに7―6で逆転勝ちを収め、決勝トーナメントへ進出。3位以内が確定し、ミラノ・コルティナ五輪日本代表候補決定戦への出場を決めた。
スキップ・藤沢五月がチームを窮地から救った。第3エンド(E)は最大5失点のピンチを迎えたものの、石のわずかな隙間を通す好ショットで1点を奪取。セカンド・鈴木夕湖も「あれは本当に無理かと思った。正直、あれはマジで天才だと思った」と苦笑いを浮かべるほどの〝神業〟だった。その後も要所で好ショットを連発。最後は4―6の第10Eに3点をもぎ取り、大きな1勝を手にした。
試合後には歓喜の輪をつくって喜びを表現するも、藤沢はチームの出場選手で唯一ナイトプラクィスに参加。フィフス・松沢弥子、ジェームス・ダグラス・リンド・コーチと会話を重ねながら、石とアイスの状態を入念に確認した。藤沢が居残りで練習をするのは日常茶飯事で、ライバルチームの関係者は「1人で練習をしている場面をよく見る」と証言。名スキップの愚直さには普段は妹分のロコ・ステラでプレーする松沢も「試合が終わった後なのにすごく集中して、切り替えて投げていた」と驚くばかりだ。
華やかなプレーは地道な鍛錬のたまもの。この日の結果で3大会連続の五輪出場に望みをつないだ藤沢は「まだこの大会は終わっていない。この数秒だけ喜んで、じゃ、次頑張ろうという感じだった」。見据えているのは世界の頂のみだ。












