“ブラジルのビッグフット”の異名を持つ未確認生物「マピングアリ」。体長が1〜2メートル、大きいものでは5メートルもあると言われている、二足歩行もできる毛むくじゃらの哺乳類型の生物のようだ。
南米で毛むくじゃらの生物といえば、類人猿型かクマのようなタイプかとも思われるが、このマピングアリはナマケモノのような見た目をしている。全身は赤茶色か黒の剛毛で覆われている。
性格はいたって獰猛(どうもう)。ジャングルの中をうろついている可能性が高く、マピングアリを恐れる現地人は「うなり声が聞こえたら、うかつに近づくのは危険だ」と話しているとか。
家畜を食らうために生息地の近くの村を襲うとの噂もあり、肉食だということが分かる。ナマケモノに似ているとすれば、あの長く鋭い爪を攻撃に使う可能性も考えられるから恐ろしい。巨大で性格が獰猛なナマケモノというのも容易には想像できないが…。
マピングアリに関してこんな目撃証言がある。とある猟師が森の中の洞窟の近くを通りがかったところ、その中からうなり声が聞こえてきたのだ。猟師は洞窟の中をのぞいてみると、奥からマピングアリらしき動物が猟師の方に向かってきた。その時のマピングアリの特徴として、足の親指が横に飛び出ていたそうだ。
他にもマピングアリには大きな特徴がある。それは瓶を押し付けたような奇妙な形の足跡を残すと言われているのだ。
この特徴からマピングアリの正体が推測できる。今から164万〜1万年前の太古の昔の新生代第四紀更新世に南アメリカ大陸にはメガテリウムというナマケモノの仲間が生息していた。日本ではオオナマケモノ、大懶獣(だいらんじゅう)とも呼ばれる。
メガテリウムはナマケモノとしては最大で、全長が6〜8メートルもあった。当然のように重さもあり、現在のナマケモノのように木の上で暮らすことはできない。これが地上での歩行能力を高めたのではないだろうか。
しかし、メガテリウムは草食だという説が強い。南米では最近までメガテリウムの仲間である、約1万年前にパタゴニア周辺に生息していた「ミロドン」を飼っていた人がいたとも言われている。
いったいマピングアリの正体は何なのだろうか。












