【ライガーが語る獣神激論(特別編)】新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス34」が、20日にエディオンアリーナ大阪で開幕する。今大会はA、B各ブロックに10選手がエントリーし、上位3選手が優勝決定トーナメントに進出する。各ブロックの2位と3位がファーストステージを戦い、勝者が1位とセミファイナルで激突。その勝者同士がファイナル(8月18日、東京・両国国技館)に進出する。獣神サンダー・ライガーの「獣神激論」特別編では、各ブロックの突破選手と優勝の行方を徹底的に占う。
【Aブロック突破=海野翔太】このブロックは海野と内藤(哲也)がいるのが興味深いね。いま新日本プロレスが変わろうとしているところを加速させるのか、ベテラン勢の踏ん張りが勝るのか、今後を占うポイントになるんじゃないかな。内藤は前年度覇者でありIWGP世界ヘビー級王者だから、狙われる立場になると思うけど、優勝争いには入ってくると思う。
上位3人は内藤、海野、それから体格に恵まれているジェイク・リー(ノア)と予想します。ジェイクが上位に来たら、また新しいものが生まれる期待がある。ベテランの内藤、ニューウエーブの海野、他団体から来たジェイク…いろいろな流れがある中で、それぞれの代表みたいな立場だよね。逆に言えば、この3人は残ってくれなきゃ困る存在かもしれない。
気持ちとして、ここで一回大爆発してくれよ、新日本プロレス変えてくれよ、というのは海野。いろいろな意味で未知数だし、伸びしろもある。凱旋帰国した時から大口叩いて、いざフタを開けたら結果が出ずじまいみたいに今はなってしまっているよね。ビッグマウスはいいけど、結果が伴わないと周囲は「また言ってらあ」で終わってしまう。G1はニュースターを生み出す場所。蝶野(正洋)選手もG1の第1回目から連覇して、そこから伝説が始まってるからね。海野に対して何か新しいものを期待する気持ちが、ファンの中にもあるんじゃないかな。
【Bブロック突破=ボルチン・オレッグ】これは僕の好みだけど、まずボルチンは残ってほしい。相撲界もまげの結えないような力士が躍進しているし、ボルチンがあの格闘センスを生かせば、プロレス界でもそういう流れは十分あり得るからね。だって出場者決定トーナメントで勝った相手が矢野(通)に棚橋(弘至)にタイチだよ? 十分優勝候補でしょ。
辻(陽太)も上位3人には残ると思う。ボルチンやジェフ・コブのような正面からぶつかり合える相手は、やりやすいというか得意としてるんじゃないかな。ざっと見渡して相性がいい相手が多い気がしますね。逆に上村(優也)はこのメンバーだと厳しいかもしれない。Aブロックにいたら面白かった気がします。
もう一人は期待を込めて後藤(洋央紀)かな。G1では初出場優勝しているし、今年は「NEW JAPAN CUP」も準優勝してる。決してタッグ専門じゃないからね。若手の台頭は素晴らしいけど、ここで最年長(45歳)の後藤洋央紀ここにありを見たいファンは絶対多いはず。もし優勝したら両国国技館、みんな泣くんじゃない? 今年のG1は予選からドラマがあるから、いつもと違って〝泣けるG1〟になるんじゃないかな。
その上で決勝に進むのはボルチンに期待します。素直で貪欲で練習熱心。柔術に通ったりしてるし、そういう努力をしている選手には神様がほほ笑んでくれるんだよ。素質も性格も超一級品なのは、俺が太鼓判を押すよ。
【優勝=ボルチン・オレッグ】ここまで来たら海野には悪いけど、ボルチンに夢を見せてほしいね。デビュー1年4か月のヤングライオンがG1優勝…伝説つくろうぜ、新日本プロレス。レスリングで五輪に出られなかったボルチンがプロレス界に入って新弟子から経験してきて、五輪イヤーにG1優勝したら「お前は人生の勝者だ」ってたたえてやりたいよ。俺が祝勝会で焼き肉、連れていくから取材に来てよ(笑い)。












