【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#564】カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー島、アロースミス山とウェズリー山の山あいにあるキャメロン湖は、湖面積477ヘクタールを誇り、標高は海抜184メートルにある湖であり、水の透明度が非常に高く美しいということから、南岸全体がリトルクアリカム・フォールズ州立公園に指定されている。

 この湖では、1980年代から謎の巨大生物の目撃が相次いでいるという。目撃証言によれば、その巨大生物は全身が黒っぽい色をしており、全長およそ4メートルから20メートルにまで及び、背中にはギザギザとした背びれを持ち、体の前後には30センチから40センチほどのひれが二対で見られるという。

 現在までに、この怪物に人や動物が襲われたという記録や報告が見られないため、温厚な性格をしているのではないかとも考えられている。地元カナダや米国などでは「キャミィ」という愛称で呼ばれており、知名度の高いUMAとなっている。

 2007年7月30日、バンクーバー島の都市ナナイモ在住のブリジット・ホーヴァスさんが湖沿いを車で走行中、湖面に3匹の謎の巨大生物が円を描くように湖面を泳いでいる様子を目撃した。この時、彼女は写真の撮影に成功しているが、直後にバッテリーが上がってしまい撮影できたのは1枚のみであったという。彼女いわく、それは巨大なウミヘビのようで明らかに自分の意志で泳いでおり、決して流木などの見間違いではないと主張した。

 また、未確認生物研究家ジョン・カーク率いる調査チーム「ブリティッシュ・コロンビア・ロジカル・クリプトゾロジー・クラブ」(BCSCC)が、2009年9月19日に魚群探知機を使ってキャメロン湖の調査を行った。すると午前11時、水深およそ18メートル地点で小さな魚の群れと共に2体の巨大な生物とおぼしき影をとらえたのだ。その約15分後にも水深24メートル地点で同様のものとおぼしき生物を確認したという。この調査によりカークは、キャメロン湖には複数の巨大生物が生息している可能性が極めて高いと結論付けたのだ。

 巨大生物キャミィの正体が一体なんなのか、これまで多くの推測がなされており、古代の首長竜の生き残りではないかとするものから淡水のチョウザメではないかとするものまでさまざまである。カークによれば、一部の目撃情報はビーバーやカワウソの誤認によるものだと判断できるものもあるという。

 ところで、バンクーバー島という場所とキャミィという名前からあるUMAを思い浮かべる人がいるかもしれない。以前、東スポUMA図鑑でも紹介した、バンクーバー島南端沖に生息していると言われる巨大生物「キャドボロサウスル」、通称「キャディ」と呼ばれるUMAだ。

 100年以上にわたって数々の目撃・捕獲情報があり、実在する可能性が極めて高いとされるキャディ。一説には、このキャディが川を上ってキャメロン湖へと迷い込み、そのまま湖に住み着いたのがキャミィではないかとも言われているのだ。非常に興味深い説であるため、両者とも併せて注目していきたい。

 ちなみに、台湾ほどの面積を持つバンクーバー島には40以上もの湖があり、その多くの湖あるいはその周辺で謎の生物が目撃されているという。中には体長2メートルの真っ黒なトカゲを目撃したという驚きの情報もあるそうだ。この島は未確認生物の宝庫なのかもしれない。