28日に閉会となった東京都議会第1回定例会では小池百合子知事の“答弁拒否”を巡って与野党間でひと悶着があった。7月の都知事選を意識したバトルは6月の第2回定例会に持ち越される見込みだ。

 小池氏には国政復帰説もくすぶるが、それがなければ7月の都知事選に3期目を目指して出馬となりそう。その前哨戦ともいえる与野党間の対立が都議会で勃発していた。立憲民主党と共産党の議員の発言に対し、自民党、都民ファーストの会、公明党が取り消しを求める動議を提出し、可決された。小池氏が議会で答弁を都幹部に任せることを「答弁拒否だ」と批判したことなどが問題視された。

 結局、発言の取り消しはされていないというが、前出の3党と立民、共産の会派間に遺恨が残る形となった。

 こうした都知事選前のつばぜり合いに冷めた視線を送っているのが「自由を守る会」代表の上田令子都議だ。上田氏はかねて小池氏の答弁拒否を問題視しており、請願法に基づいて答弁を求める請願書を提出していた。「私の請願に触発されて国政野党はプレゼンス(存在感)を出したかったのでしょう。都民ファは小池氏に忖度してあそこまでしたのかなと。どっちもどっち」

 上田氏は2021年6月に小池氏に対する不信任案を提出。この時も答弁拒否が主な理由だったが、上田氏1人だけが不信任案に賛成し、ほかはみな反対、つまり小池都政を信任していた。
「6月にある第2回定例会に必ず不信任案を出そうと思います。今回は立憲も共産も賛成せざるを得ないでしょう。そういう機運を1人で作ってきた」

 対立は深まりそうだ。