元衆院議員の秋元司氏が20日、衆院東京15区補選(4月16日告示、28日投開票)への出馬を正式に表明した。すでに各党乱立で江東区のあちこちで街頭演説が行われる選挙モードの中、長く地盤だった秋元氏の復帰で、さらに激化の様相だ。

 同補選は昨年12月に公職選挙法違反で逮捕された柿沢未途氏の議員辞職によるもので、同じく公選法違反で起訴された木村弥生前区長の裁判も18日に行われたばかり。その秋元氏も2019年にIR汚職事件で逮捕され、現在高裁で争っている身だ。

 秋元氏は街頭演説で「変な事件に巻き込まれてしまい、皆さんにご心配とご迷惑をおかけした」とおわびしたうえで「すべての混乱はある意味、私がスタートだったのかなという念に駆られる。やはりこの混乱を自ら収めないといけない」と力をこめ、22日の高裁判決で逆転無罪となれば、自民党に復党、公認申請する準備を進め、再び実刑判決が出たとしても上告し、出馬の意思は変わらないという。

 15区は長年、柿沢家、木村家、山崎家による〝江東区三国志〟が繰り広げられた激戦区で、この10年は柿沢氏と秋元氏による一騎打ちとなっていた。

「私は御三家とは関係ない公募の形で(自民党に入って)、バランスを取って、治めてきた。(各陣営の後援会を)どう最後にまとめて自分に票を寄せてもらうかっていうことを選挙でやってきた」と秋元氏は選挙では苦労してきたと振り返る。

 補選には既に日本維新の会、共産党、参政党、日本保守党が候補者擁立を表明し、連日活動しているが、修羅場をくぐり抜けてきた秋元氏からすれば、生ぬるく映るという。

 この日は、門前仲町と亀戸でマイクを握り、出馬会見でマスコミ対応後には、すぐさま豊洲へと街宣車を走らせた。翌日からもフルスロットルで区内を走り回るという。他陣営は刺激を受けること必至で、ここにウワサされる小池百合子都知事や須藤元気参院議員の鞍替え出馬があれば、江東区はとんでもないカオスに陥ることになりそうだ。