【韓国・ソウル20日発】大谷翔平投手(29)を擁するドジャースとパドレスによるメジャー開幕戦が当地の高尺スカイドームで行われた。同国初の開催となったのはMLB機構が目指すマーケット拡大の一環だが、試合前には迷惑極まりない「爆破予告」がなされ、一時騒然となった。大谷が二刀流を本格的に復活させる来季開幕戦は日本での開催が見込まれる中、まさかの〝凱旋消滅危機〟に一抹の不安も漂っている。
晴れの開幕戦当日にとんだ横ヤリが入った。韓国のソウル警察庁と九老警察署が明らかにしたところでは、同日午前6時ごろにカナダの在バンクーバー韓国総領事館宛てに「試合中に爆弾を爆発させ、大谷翔平選手らを傷つける」との内容のメールが英語で送られたという。
送信者は「日本人弁護士」を名乗り、昨年8月から韓国国内の施設に脅迫メールを送りつけた者と同一人物の可能性もあるとし、捜査が行われている。試合は予定通り挙行されたものの、大迷惑な「爆破予告」のせいで機動隊など約150人が球場内に危険物がないか確認作業に追われるハメとなった。
こうした事態に球界関係者からは「MLB機構が『日本で開幕戦をやらない』と判断しなければいいが…」と不安の声も上がった。
市場拡大を図るMLBでは、米国外での公式戦開催に力を注いでいる。中でもアジア圏のマーケットには重きを置いており、日本では2000年を皮切りに04年、08年、12年、19年にいずれも東京ドームで計5度の公式戦を行った。そして2025年の開幕戦も日本での開催が検討されているといい、日本ハムの本拠地・エスコンフィールド北海道が候補とされている。
しかし、初進出した韓国で起きた迷惑千万な爆破予告騒動。前出関係者は「そう簡単に戦略を変えることはないと思うが」と前置きしつつも「選手たちから反発を招かないとも限らない。米国内でやるよりも移動の負担が増す上、時差ボケなどもあって調整も難しくなる。不慣れな球場で故障のリスクも高まり、身の安全すらも保証されないようなら考え直してほしいという声が上がっても不思議ではない」と指摘した。
特に来季は大谷が投手との二刀流を本格的に復活させる予定。日本での開催が実現すれば、ドジャー・ブルーのユニホームに身を包んだ大谷が投打で活躍する姿を初めて国内で〝生観戦〟できる絶好の機会となる。それだけに、今回の韓国シリーズを上回る盛り上がりも期待されるのだが…。
ドジャースのロバーツ監督は爆破騒動に対して「深く考えていなかったので、あまり気にしていなかった」と話した。万一にも大谷の凱旋が消滅するようなことがあれば、爆破予告犯の罪は一層重いものとなりそうだ。











