〝大器覚醒〟か。大相撲春場所8日目(17日、大阪府立体育会館)、幕内大の里(23=二所ノ関)が幕内玉鷲(39=片男波)を下して7勝目(1敗)。玉鷲のノド輪をこらえてしのぐと、前へ出て一気に押し出した。首位と1差を守った取組後は「立ち合いで負けないように、思い切って当たりにいった。土俵際でも焦らずに、落ち着いて押し切れた」と納得の表情を浮かべた。
この日の一番について、元大関琴奨菊の秀ノ山親方(40=本紙評論家)は「出足がある玉鷲に突き起こされる展開は、大の里の頭の中にも入っていたはず。のけぞりながらでも下から手を当てがって、距離を詰めにいった。下半身が安定していることに加え、上体をしなやかに使えているので前に出られたら相手は止められない」と分析する。
1月の初場所は新入幕で11勝の成績を残して敢闘賞を受賞。今場所も中日までに7勝1敗と順調に星を伸ばしている。秀ノ山親方は「どんな力士が相手でも挑戦者の気持ちでしっかり踏み込んで、攻める姿勢を貫いている。しっかりと場所前に稽古を積んで自信を持って臨んでいるのでは。小手先に頼っているのではなく、地力をつけて勝っている印象」と高く評価した。
2場所連続の快進撃で、今後は大関陣ら役力士との対戦が見込まれる。秀ノ山親方は「もっと上位の相手と相撲を取るところを見てみたいと感じさせる相撲内容。先場所は横綱や大関の壁にはね返されたけど、一度経験することで雰囲気にも慣れてくるはず。先場所とは違った結果になる可能性は十分にある」と期待を寄せた。2年連続アマ横綱に輝いた大器が、本格的に覚醒する気配を漂わせている。












