大横綱と弟子の移籍先に有力候補が浮上した。大相撲春場所(大阪府立体育会館)で各力士が奮闘を見せる一方で、宮城野部屋の処遇問題が新たな局面を迎えた。元幕内北青鵬の暴力騒動を受けて、同部屋は今場所限りで一時閉鎖となる見通し。4月以降の処遇については、師匠の宮城野親方(39=元横綱白鵬)と弟子全員が伊勢ヶ浜一門内の同一の部屋へ移籍する方向で調整が続けられている。

 そうした中、日本相撲協会の執行部は宮城野親方と所属力士全員の受け入れ先として、浅香山部屋を推していることが判明。同部屋は一門の代表で、次期理事に内定している浅香山親方(51=元大関魁皇)が師匠を務めている。すでに執行部は浅香山親方に案として示している模様だ。

 角界では、2010年に木瀬部屋が不祥事により一時閉鎖となり、師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)と弟子全員が出羽海一門の北の湖部屋へ移籍。師匠の北の湖理事長(元横綱)が一門の長として自ら引き受ける決断を下した。協会執行部は、その前例を念頭に置いているようだ。浅香山親方は13日に執行部と約1時間にわたって協議し「まだ何も決まっていません」と話していた。14日には報道陣の問い掛けにも無言。現時点で態度を保留しているとみられる。

 東京・墨田区内にある浅香山部屋の所属力士は9人(新弟子を除く)。宮城野部屋に所属する約20人の力士を実際に受け入れるためには、居住スペースの確保などクリアすべき課題も数多く残されている。果たして浅香山親方は、どのような決断を下すのか。今後の動向に、引き続き注目が集まる。