〝荒れる春場所〟の主役だ。大相撲春場所6日目(15日、大阪府立体育会館)、幕内大の里(23=二所ノ関)が実力者の幕内明生(28=立浪)を力強く押し出し、無傷の6連勝。新入幕の初場所で敢闘賞を受賞した新鋭が、今場所も快進撃の予感を漂わせている。今後に予想される上位との対戦に向けて「これからはもっと強い相手との取組になる。一日一番集中して、しっかり頑張りたい」と気を引き締めた。
石川県出身の大の里は7歳から相撲を始め、新潟・糸魚川市立能生中を経て海洋高に進学。同高で当時校長を務めていた久保田郁夫氏は、教え子について「中学3年生の時から、高校生と相撲を取っても遜色がなかった。期待の大器が入学してきたので、非常にうれしかった」と振り返る。
高校卒業後は日体大に進学し、2年連続アマチュア横綱のタイトルを獲得。その素顔について、恩師は「全く飾り気のない子で、人気者だった。本当に誰からも好かれるタイプで、意外とおとぼけもあった。大学時代に教育実習で来て、指導案を白紙で持ってくることがあった。気が優しい部分があるので、そういうところがあっても憎めない」と〝大物〟ぶりを明かした。
昨年夏場所の幕下10枚目格付け出しデビューから、早くも三役を狙える位置にまで出世。久保田氏は「(将来は)心技体、全てで誇れる横綱になってほしい。まだアマチュアから1年足らずだけど、必ず横綱になると信じています」と期待を寄せた。
すでに横綱大関に全勝はおらず、V争いは混戦模様。注目の大器の戦いから目が離せない。













