れいわ新選組の山本太郎代表が15日に開かれた参院予算委員会で質疑を行った。

 この日は農水省や財務省が高齢者の人権無視する発言が問題視された経済学者の成田悠輔氏を広報活動に起用していたことを追及。冒頭、岸田文雄首相に対し「総理、少子化問題を解決のためには、高齢者は集団自決、集団切腹した方がいいとお考えですか」と質問した。

 これに驚いた岸田首相は「まず、そんなことはまったくないと考えております」と答弁。山本氏は「安心しました。そのような言葉がいま、社会でネット上で踊っている現象があるのでお聞きした」とした上で「高齢者を集団自決、集団切腹、この言葉の生みの親は経済学者を名乗る成田悠輔氏。この発言を受け成田氏を広告に起用していた大手企業の飲料メーカーは取りやめたそうです。問題は民間ではなく政府が、このような考えを持つ者に仕事を与え飯の種を提供したことです」とした。

 農水省は昨年12月、成田氏を広報番組に起用し、ネット番組が配信したという。山本氏は「農業従事者の7割は65歳以上の高齢者です。この7割の方を切り捨てたらとしたら日本の農業は終わりです。農水省の人選は大丈夫ですか」と述べた。

 さらに昨年7月、財務省の広報誌「ファイナンス」で成田氏が主計局や主税局の課長らと対談したとして「成田氏の記事が5ページで登場しました。(この起用は)彼が『集団自決する』と発言する後に起用されているんですね。総理、これらの起用は適切ではなかったとお認めしてもらいたいんです」と迫った。

 岸田首相は「これらの発言をこの方(成田氏)がされたかどうか、農水省が起用した経緯は承知していません。しかし、先ほどの発言は不適切。これは強く感じます」と答えると、山本氏は岸田首相に改めてこう質問した。

「もしこの後、確認した後に、本人(成田氏)が発言したものであり、その発言(集団自決する)の後に農水省や財務省などが、仕事を振っていたということが確認された後には、そういった起用が不適切であったと認めていただけるということですよね」

 岸田首相は「(成田氏の)発言が不適切であるということは改めて強く感じますが、その事実の過程に基づいて話すのは今は控えます。確認を致します」と語った。

 山本氏は「もちろん本人は弁明しているんですよ。問題発言の批判を受けて『あれは単なるメタファ、比喩』と強すぎる発言をしたと弁明をしています。しかし、ネット番組の発言を確認すると高齢者集団自決の必要性がメタファ、比喩ではないことを本人が認めているんです」と明かした。

 続けて「一時であっても〝政府の顔〟。省庁の顔に使っていいのか。これ、さすがにまずいですよね。財務省の機関誌で彼の弁明の機会を与えている場合ではないです。総理がそういうことがあったと確認したうえで農水省、財務省が起用したことは間違いであった、不適切であったと確実に認めてもらわなければならない。確認したうえでそのような発言をいただけないか」と再び要求した。

 岸田首相は「私の判断は確認したうえで、判断するべきだと思います」と述べた。山本氏は「ありがとうございます。確認してからで結構です」とした。