平常心を貫いた。大相撲春場所初日(10日、大阪府立体育会館)、十両伯桜鵬(20=宮城野)が十両北磻磨(37=山響)を上手投げで下して白星発進した。

 昨年8月末に左肩を手術。2場所の全休を経て、1月の初場所に幕下で土俵復帰を果たした。今場所前には初めてまげを結い、気分を一新。関取復帰を白星で飾った伯桜鵬は「こうして関取に戻ってきて、お客さんに応援してもらえるのはすごくうれしい。今日の一番に勝ったことがうれしい」とかみしめた。

 先場所後、部屋は激震に見舞われた。元幕内北青鵬が後輩力士に暴力を振るった責任を取って現役を引退。師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)は「2階級降格」「報酬減額」の懲戒処分となり、今場所では玉垣親方が師匠代行を務めている。4月以降は伊勢ヶ浜一門が部屋を預かる方針。一門内では宮城野部屋を閉鎖し、所属力士たちは別の部屋へ移籍する案も出ている。

 伯桜鵬は「(部屋の状況は)異例ではあると思いますけど、自分がやることは変わらない。とにかく師匠に恩返しがしたい。玉垣親方も全く関係ないのに自分たちと同じように自粛生活を一緒に送っていただいた。感謝の気持ちしかない。師匠が2人いるような感じ。自分たちは結果でしか恩返しできない」と胸の内を吐露。部屋頭として「自分ができるのは相撲。それ以外のことを考えても仕方ない。自分のやるべきことは、部屋を引っ張っていくこと」と言い切った。