横綱昇進の行方は…。大相撲初場所14日目(27日、東京・両国国技館)、綱とりに挑む大関霧島(27=陸奥)が関脇琴ノ若(26=佐渡ヶ嶽)に寄り切られて3敗目。自力Vの可能性が消滅した。

 霧島が横綱昇進の条件となる「2場所連続優勝」を果たすためには、28日の千秋楽で先に相撲を取る2敗の琴ノ若が幕内翔猿(追手風)に敗れることが大前提。その上で、自身は2敗の横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)を本割で破り、優勝決定巴戦も制することが条件となる。最低でも1日で3勝する必要があり、過去10戦して未勝利の照ノ富士を2度も倒すのは至難の業。仮に逆転優勝を達成したとしても、横綱昇進の可否は不透明だ。

 過去に2場所連続優勝を果たした大関が、横綱昇進を見送られた例はない。一方で、平成以降に誕生した新横綱は例外なく昇進直前の2場所で26勝以上を挙げている。霧島は今場所で優勝しても2場所で25勝どまり。1人だけ見劣りする印象は否めない。

 さらに、今場所の霧島は中日までに平幕力士に2敗。この日は大関候補とはいえ、番付上は格下の琴ノ若に完敗を喫した。それ以外の勝った相撲も相手に攻め込まれる場面が多く、横綱昇進をあずかる審判部や横綱審議委員会(横審)の判断材料になる可能性もある。

 横審の山内昌之委員長(東大名誉教授)は今場所10日目の視察後に綱とりの条件について言及。「やはり優勝というのはその場所で一番トップに立つということですから。どんな場合でも、評価してあげなければいけない。ただし、横綱昇進となれば内容はある程度求められると思う」との見解を示している。

 一方、審判部長の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)は14日目の打ち出し後に「明日になってみないと分からない」と明言を避けた。霧島は果たして、大逆転で綱をつかむことができるのか。