東京・足立区の住宅床下から自営業高橋徳弘さん(55)と妻希美江さん(52)の遺体が見つかった事件で、1階廊下から多くの血液反応が確認されたことが23日、分かった。夫婦が廊下で襲われた可能性が高いとみられる。高橋さんの上半身には十数か所の刺し傷があった。

 16日夜に血痕に気づいた長男が110番し、警視庁は18日午後に洗面所の床下で遺体を発見した。警視庁は19日、長男の元交際相手でフィリピン国籍のモラレス・ヘイゼル・アン・バギシャ容疑者(30)を死体遺棄容疑で逮捕。22日には女の知人でフィリピン国籍の職業不詳デラ・クルース・ブライアン・ジェファーソン・リシン容疑者(34)を同容疑で逮捕した。男は共謀を認めているが、女は「友人の家探しを手伝っていた」と供述している。

 高橋さんは会員制ショットバーを経営しホームページには「当店はハプニングバー・風俗店ではございません」と記していたが、実態はハプニングバーだった。

 風俗ライターは「錦糸町のハプバーで、高橋さんは無礼な客に厳しいため店内は一定の規律が守られているそう。そのため、店が企画する温泉ツアーに客が集まって行くほどで、かなりもうけていたようです」と語る。

 モラレス容疑者はフィリピンパブの勤務歴があり、長男に数十万円の借金をしていたという。元警察関係者は「複数の男性から借りていたようです。親や親族に仕送りというより、ブランド品などでの散財だったそう。モラレス容疑者は長男と付き合う前は勤務先のフィリピンパブの経営者の息子と結婚し離婚。その後、長男とモラレス容疑者が付き合い、結婚の話があったが、夜の世界に詳しい高橋さんの両親が長男とモラレス容疑者の結婚に反対したという事情があった」と指摘する。

 結婚を反対された逆恨みか、カネ目的か…。いずれにせよ2人は死体遺棄容疑での逮捕であり、まだ殺人容疑ではない。

 フィリピンメディアABS―CBNは23日、「フィリピン外務省はモラレスとデラ・クルースの罪が重ならないことを望んでいる。フィリピン政府は両フィリピン人が必要に応じて法的支援を提供する用意がある」と報じている。