大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)を前に、二所ノ関親方(37=元横綱稀勢の里)が、再起を目指す幕内朝乃山(29=高砂)に大きな期待を寄せた。

 朝乃山は4日に、出稽古で茨城・阿見町の同部屋を訪れた。その経緯について、5日に取材に応じた二所ノ関親方は「もとから教えたい気持ちがあった」と言い、弟子の幕内友風(29)を通じて稽古が実現した。

 三役復帰を目指す元大関は、昨年11月の九州場所を東前頭筆頭で迎えた。しかし、秋巡業終盤で左ふくらはぎを痛め、まさかの初日から休場。8日目から復帰したが、4勝4敗7休の成績で場所を終えた。

 二所ノ関親方は、朝乃山について「久々に見たけど、まだ完成形ではない。まだ強くなるし、横綱になれる力があると思う」と分析。改善点について「ハムストリングと腹にパワーが出てくれば、もっと安定する。どうしても外に逃げてしまうところがあるので、圧力があんまり相手にかからないのがもったいない。そうなると、(横綱)照ノ富士とかに前まわしを取られてしまう」と指摘した。

 その上で前頭7枚目で初場所に臨む朝乃山に対し「自分で前まわしを取るけど、相手には取らせないのが理想の形。そういう形を追求してほしいし、まだ29歳だけど、全然伸びしろがある」とエールを送った。

 また、新入幕のまな弟子・大の里(23=二所ノ関)については「非常に調子がいい。十番以上勝てば敢闘賞になるので、一つの目標になる。だけど、今は体づくりをして、ケガをしない相撲を取るのが一番。6場所しっかり皆勤で、好成績をあげることを意識してほしい」とアドバイスした。

 初場所で注目される2人の力士が、元横綱の期待に応えられるか。